高倉 健さんならではの映画、健さんらしい映画~~「あなたへ」を観てきました。
http://www.anatae.jp/ (公式サイト)
(健さんの歩き方・・・歳には勝てない・・・と感じましたが=苦笑)。
亡くなった妻の遺言で、故郷の海に散骨して欲しいという願いをかなえるために、妻のふるさと・長崎へ向かう主人公が、旅の途中で出会った人々との「温かいもの」が、とてもいい感じに表現されていました。
「元国語教師」と名乗り、放浪の俳人「山頭火」について語る男にひかれつつも、実は「車上荒らしの手配犯」だったという思いがけない展開では、演じるのが「ビートたけし」ということもあってか場内はクスクス~~(苦笑)。
その後、「イカ飯販売員」の若い男二人と出会うのですが・・・、
妻が他の男と浮気をしているかもしれないのに、確かめるのが怖いので、がむしゃらに働いて忘れようとする男(草薙)が憎めなくて手伝ってしまうのです(苦笑)。
もう一人の販売員は、嵐の夜、遭難とみせかけて自らを消した男・・・、彼の故郷は妻のふるさとでもあったのです。
イカ販売員との出会いも、主人公に大きな力を与えます。
妻のふるさとの「郵便局留め」で届いた手紙は、故郷の白い灯台と、「さようなら」の一行・・・・、
この言葉は、「これからは、あたたの人生を歩んでください」という、妻からのメッセージと受け止めた夫は、その手紙を風に乗せて飛ばすのです・・・。
(この場面を見て、そう感じた私です。多分、これから彼は、自分の思った道を行くのでは?)
妻のふるさとで出会った「自らを消した男の妻と娘」「娘の婚約者とその祖父」・・・、
彼らの協力で、無事に散骨を済ませた主人公は、帰り道に再び「イカ販売員」と会うのです。
主人公は「刑務官」、彼は言うのです・・・、
「刑務所の中では、人を通して情報を流すことを、ハトを飛ばすというんだ」と・・。
主人公は「ハト」となって、ふるさとで一生懸命に生きている「妻と娘の様子」を知らせ、娘のウエディングドレス姿の写真を渡すのです・・・。
映画の中で何度も流れる「星めぐりの歌」を歌う田中裕子さん~~、とっても美しい声なんですね!
歌詞とメロディーの彼女の歌声が、この映画を一段とステキなものにしていました。
まだ観ていない方~~、ぜひ観て下さいね。お薦めです~~♪