町の幼稚園・小・中学校の先生方への研修会である「人権講演会」~~~、主催は教育委員会ですが、私の所属する「人権擁護委員会」も共催ですので出席してきました。
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講師は、「毎日新聞社論説委員 野沢 和弘 氏」。
野沢氏は、「自閉症のお子さん」を持つ父親という立場もあってか、「障害者の権利」についての「環境や支援」への改善へ多くの行動を起こし、たくさんの地域で実績をあげていらっしゃる方です。
プロフィールによると、
「いじめ、引きこもり、薬害エイズ、児童虐待、障害者虐待などに取り組む。
社会部副部長、夕刊編集部長などを経て2009年から論説委員(社会保障担当)。
元千葉県障害者差別をなくす研究会座長、社会保障審議会障害者部会委員、内閣府障害者制度改革推進会議差別禁止部会委員、厚労省今後の精神保健のあり方検討会委員など。
権利擁護と成年後見の情報誌「Panda-J」編集長。」
一時間半という時間がとても短く感じられたのは、氏のお人柄のにじみ出た話し方と、根本をしっかり説明しながらもご自身の体験談、エピソードを交えての内容だったからだと思います。
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氏の語った中で、「一時は、自閉症の子どもの手をひいて、真っ暗な井戸の中に置き去りにされた気分になりました」、
が、「出会いによって、そこから明るい世界へ導びかれた」という言葉が、とても印象に残っています。
障がいを持った人自身も、もちろん苦しいのでしょうが、家族もまさに同じ・・・そこへいろいろの形での支援があることが「救い」になるんでしょうね・・・。
人権擁護委員として、「障がい者の人権」に関しての相談も数多く受けます・・・。
「障がいのある人も、ない人も、お互いに支えあい、ともに生活し活動できる社会について、もっともっと深く考え努力していくべきなのだと、感じました。