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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「奇跡の人」〜読書感想文です。

2017-10-17 | 本と雑誌
目の手術をする直前に読んだ本です。
術後直ぐにUPできると考えていたのですが…、視力の戻りが以外に時間がかかりました。甘かったです(笑)


「奇跡の人」 真保 裕一




タイトルを見た時、「感動する」「泣ける」〜と、期待しました~(苦笑)

が…、以外…、読まなければ良かった…と、何だか後味が良くない本でした。


「交通事故で脳死判定をされる手前までいった青年が、奇跡的に意識を回復します。
が、事故以前のすべての記憶を失なっていました。
その上、言葉を発することも、物を認識することも、身体を動かすこともできず、赤ちゃんのようだったのです。

周囲の人達の励ましと愛情で、少しづつ少しづつ、機能を回復していくのですが、その間の「母の並々ならない愛の深さ」に感動。まさに母は強しです!


苦しいリハリビを続けて8年の入院生活の後、退院して社会復帰を果たした彼ですが、「昔の自分を知りたい」という気持がどんどん強くなり、そのための行動を起こします。


結果…以外な結末か…。

生まれ変わったままの彼で生きて欲しかった。
奇跡の人と、言われた彼でいて欲しかった。

こんな展開を「さすが~」と、褒める読者もたくさんいらしゃるでしょうが、私は「ハッピーエンド」や「美しい物語」が好きですので、この本は読まなくてもよかった・・・と、思いました(苦笑)。