人生の最後が近づいた時・・・、その時間をどう過ごすのか・・・、考えさせられた本を読みました・・・。
「最後の医者は 桜を見上げて 君を想う」 二宮 敦 著
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この表紙を見たとき、「ライトノベル」の分野だと思い、ボランティアへの生き返りに電車の中で読むのにいいかも~~と、購入しました。
が・・・、「人生の終わり方」を深く考えなければならない気持にさせてくれた、重い内容の本でした。
『 登場するのは、医大の同期だった三人の医師。
卒業後、「福原」の父親が経営する大病院で働いています。
福原は「奇跡を信じ、最後まで生きる事をあきらめない」で、患者とともに病と闘う姿勢を貫く医師です。
「桐子」は、「死」というものを受けいれ、残りの日々を大切に生きる道があると、患者に説く。このことで、治療を止める決断をしてしまう患者も多く、彼は、「死神」という呼ばれ方をしている。
「福原」と「桐子」の合反する考え方の間を心配し、何とか医大時代のように三人で協力できるようにと、心を砕く「音山」。
空極の選択を迫られた何人かの患者、その生き様を描いた物語の中で、ますます対立する「福原」「桐子」。
「音山」が自らの命の最後を二人に託すことで、二人が心を通じ合わせられるようになっていく予感を感じる終わり・・・。』
読みながら息をのむような衝撃や感動を覚え、今まで考えてもみなかった「余命を宣告されたときの過ごし方」について、きちんと考えたいと思ったすごい医療ドラマの本でした!