ボランティア関係でお世話になっている方のご子息の作品を読みました。
「僕たちのブルーラリー」 衛藤 圭 著
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第3回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞した作品です。
表紙を見たとき、「楽しそうな漫画チックな内容かな」・・・と、思ったのですが、違いました!
『 夏休み~~、叔母さんからの頼みで、遠くの町から訪ねてきた女の子といっしょに「スタンプラリー」に参加することになってしまった兄弟。
最初は戸惑いもあり、彼女につらく当たってしまう兄、
しかし、女の子の体の一部にある病気を知ってからは、次第に友情が深まり強い絆が出来ていきます。』
小学生の少年、少女のひと夏の体験を描いた物語ですが、三人の主人公たちの心の葛藤や、お互いを理解する過程、成長がとてもよく描かれています。
小学生の少年、少女のひと夏の体験を描いた物語ですが、三人の主人公たちの心の葛藤や、お互いを理解する過程、成長がとてもよく描かれています。
そうえいば~~、
少年の頃って、本当は色々話をしたいのだけれど、ついつい意識しすぎてぶっきらぼうな口調になってしまう男の子~~いますよね(笑)。
私は、
「青に対する認識ができない」という色覚異常があるということを初めて知りました・・・。
「赤緑色網」という「赤と緑」が認識できない異常があることは知っていましたが・・・、「青」もあるんですね・・・。
(様々な青の違いが分かりにくいと、いうことみたいです)
女の子は、この「青に対する色覚異常者」だったのです。
三人でスタンプラリーをしながら感じる「空の青」「海の青」「プールの青」が、それぞれの気持の中で美しく描かれるようになることで、お互いが理解を深めていくというステキな物語です。
活気の無くなりつつある地方の小さな町での物語りですが、子どもたちの思いを受け止めて協力する大人の人たちの優しさも描かれていて、心がほんわか~~する本でした~~♪
表紙の絵が、海とか空とか雲とかの柔らかい絵や写真であって欲しい本でもあります(笑)