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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「線は、僕を描く」~~♪読書感想文です。

2021-06-16 | 本と雑誌
午前中~~強い雨!
お昼ごろから小雨にはなりましたが、一日中シトシト・・・、梅雨に入っているので仕方ないですね(苦笑)
なので、読書の日~~♪

読んでいる途中、胸がいっぱいになって・・・鼻がツ~~ン・・・。

「線は、僕を描く」  砥上 裕將 (とがみ ひろまさ)  著
        

二年前の高校生の時に、交通事故で両親を亡くした「霜助(そうすけ)」
彼はそこから未来のない人間になってしまった・・・。
世の中の流れにのれない人間になってしまった・・・。

そんな彼が、とにかく現状を変えようと入学した大学で、声をかけてきた一人の友人がいます。その友人の依頼で行ったバイト先で、有名な「水墨画家」に出合います。
その画家は、霜助の瞳の中に「未来のない」ことを見抜くのです。それは、自分の若いころと同じだったから・・・。
そして「水墨画を描くように」と、自分の弟子となることを勧めます。

霜助にとっての水墨画は、心を満たしてくれるものでた。
一本の線から描かれる水墨画。
霜助は、連綿と続くその線の中に自分が組み込まれていく幸せを感じます。』

まったく、水墨画のことは分かりませんが、
黒い墨だけで描かれる絵なのに、その筆の強弱や墨の濃い薄いで、見る人に「色彩」を与える。
水墨画は、その線で世の中と繋がってもいるのだそうです。

霜助の先生は、「君が生きる意味を見出して、この世界にあるすばらしいものに気づいてくれれば、それだけでいい」と言った・・・、という部分には共感しました。

梅雨の日の、ステキな本との出会いに感謝~~♪