この本の表紙の優しい色調と女性の横顔に魅かれて、パラパラと内容を読んだら~~、
「東京地方裁判所」「霞が関」「地下鉄丸ノ内線A1出口」「日比谷公園」etc~~、何度か行った場所の名前が目に入ったので読んでみることにしました(笑)
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行ったことのある場所が登場すると、物語の中の人物によりなった気分になれるのが好きです(笑)
「二人の嘘」 一雫 ライオン 著
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『 誰かをかばっている? 男が法廷で隠した哀しい真実とは?
女性判事・方陵礼子のキャリアには、微塵の汚点もなかった。
最高裁判事になることが確実視されていた。
そんな礼子は、ある男のことが気になって仕方がない。
かって彼女が懲役刑に処した元服役囚。
近頃、裁判所の前に佇んでいるのだという。判決への不服申し立てなのか?
過去の公判資料を見返した礼子は、ある違和感を覚えて男のことを調べ始める。それによって二人の運命が思わぬ形で交わることになるとも知らずに・・・」
↑本の帯に書かれている内容紹介です。
これを読んで、「法廷ミステリかな?」と思ったのですが、違いました!
哀しいせつない愛の物語でした~~。
そして、ちょうど裁判員制度が取り入れられた始めということもあって、判事たちと戸惑いや、制度への思いが「そうだったんだ・・・」と分かったり、再審制度の課題なんかも学べました。
政界との癒着なども「ありえるんだろうなぁ・・・」と思ったり(苦笑)、面白い部分もありました。
物語の後半に出てくる、10年に一人の逸材と言われる女性判事と、元服役囚が旅した金沢~~、数年前に夫と二人で訪れた時のことを思い出しました(笑)。
哀しい結末のお話ですが~~ステキな恋愛小説でした~~♪