prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「妖怪大戦争」('68)

2006年08月25日 | 映画
子供向けのチャチい映画かと思ったら、なんの昔の大映映画らしく武家屋敷のセットなど堂々たるもの。

バビロニアの吸血妖怪ダイモンのかぶりものをかぶっているのが大魔神と同じ神田力で、元野球選手らしい眼光の強さを見せて、この目が急所になっているというあたり、ツボを押さえている感じで嬉しい。
鳥の羽をあしらったりしている造形もなかなかいい。

妖怪のかぶりものなど昔のお化け屋敷みたいでゴ愛嬌。
河童がなぜかべらんめえ調、油すましが関西弁というあたりもなんか可笑しい。
無数の妖怪が朝もやかかった山に向かって踊りながら消えていくラストシーンは、日本は八百万の神々の国だなあと思わせる。

案外と妖怪の出番が少なくて若侍がけっこう奮闘するのだが、適当なところで囚われの身になり、あとは妖怪にバトンタッチするあたり、まずは妖怪を見せることを立てた適当な出番の割り振り。
(☆☆☆★)


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