prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ディパーテッド」

2007年02月06日 | 映画
「インファナル・アフェア」が男の美学(あの、主役二人が互いに銃を突きつけ合う構図!)に傾いていたのに対して、こちらは警察もマフィアも関係なくどいつもこいつも人を騙し続けるのが当たり前、騙した方が勝ちという状態になっていて、国中身も蓋もなく「ネズミ」(スパイ)だらけという感じ。ホントにネズミが出てきたのは驚いたけれど。

「24」シーズンⅣでもそうだけれど、最近はアメリカ映画で中国絡みのトラブルが描かれること増えたね。これからもっと増えるぞ。オリジナルが香港なことを考えると皮肉。

スコセッシ得意の縦横斜めに動くカメラ、音楽処理、編集などものすごく凝っている割に、不思議といかにも凝ってますといった感じは薄れた。
見やすくなったとも、スタミナがなくなったとも言える。

マーク・ウォルバーグ(セリフにも恵まれ、儲け役)とマーティン・シーンが出てくるシーン、なぜか英語字幕はないのに日本語字幕だけ役の名前と職名が出てくるのだけれど、なんなのだろう。「ユナイテッド91」でも英語字幕がないところに日本語字幕が出てきてその時々の場所を示していたけど、余計なお世話だと思うけどなあ。
(☆☆☆★)