prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「パペットが見た夢~人形アニメのルーツをたどる~」

2008年10月02日 | 映画
NHKハイビジョンで五月に放映していたのをやっと見る。

無声映画時代の人形アニメ作家、ラディスラフ・スタレヴィッチの作品暦を、人形アニメのバッタが案内役になって、クレイ兄弟などの現役の人形アニメ作家や映画史家のインタビューを交えて追っていく。あと「カメラマンの復讐」(1912)など短編二つ。

本物の昆虫を訓練して撮ったのではないかとすら言われたリアルなデザインと動きの一方、虫が人間風に直立して動くのだからもちろんリアリズムではありえない。アニメートの技術とは別に、D・W・グリフィスの「国民の創生」が1915年の製作だから、それ以前のまだ映画的なカット割りを確立していない、舞台中継みたいな技法で撮られているのがリアリズムにつながっている気がするが、その分ちょっとかったるい。


本ホームページ


パペットが見た夢~人形アニメのルーツをたどる~