prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「13/ザメッティ」

2008年10月07日 | 映画

思いつき倒れ。
大勢が輪になって隣に人間に弾丸を一発だけ詰めたリボルバー式拳銃を突きつけて、電燈がつくのを合図に引き金を引く、というロシアン・ルーレットを大々的にボリュームアップして見せ場にしているのかと予告編で見て期待して見たら、ルーレットが始まるまでに一時間半の上映時間の半分を費やすという運びの悪さ。

自分を撃つのではなく他人を撃つのだったら先走って撃つ奴が出てこないのはどういうわけだ、特に周囲が銃を突きつけているわけでもないのに、別に誰が何の為にこんな真似をさせているのかというルールの決め方が曖昧すぎ、貧乏人同士の毟り合いとマファア絡みかと思わせぶりに描いている程度、細かいところが雑すぎて途中から興味が失せる。
ラストもおよそ安直。

フランス映画も階層化があからさまになってからからか(もともと階層社会の本場みたいなものだが)殺伐してきて、そのくせあまり深みは感じさせない。
(☆☆★★★)