prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ザ・ウォーカー」

2010年06月26日 | 映画
原題The book of Eliで運んでいる本というのが聖書であることはすぐわかる。
だけど、聖書が大勢の人が死ぬ原因になったというのは実際にいくらもあったこととして、それがいったん破滅した世界で焚書になるっていうのはあまりにありそうにない、キリスト教的史観に閉じこもった被害妄想的な設定。
それがすべての人の指針になるはずというのもアホらしい。つきあっていられない。

運んでいた本の鍵を外したら実は、という意外性も中途半端。あの分量に聖書全部は絶対入らない。

アクションものかと思ったら、それほど分量多くないのにがっかり。
映像の画調や音楽・音響が凝っていて、モノクロに近い画調が荒廃した世界の感じをよく出したのでそれほど退屈はしないが、テンポがもったいぶりすぎ。
(☆☆★★★)


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