それにしても、ウォール街の連中の報酬の高さにはめまいがする。
これをたとえばいくらづつ配ったら何人に配れるのか、何人が救えるのか、というのが気になってきた。富の偏在もここにきわまれりと言いたいが、もっとひどくなる気もする。
結果としてペテンとしか言いようのない金融商品を「格付け」した連中も、政権が変わっても財務を担当する連中も、もとをただせば同じ穴のムジナ、というのだからたまらない。
「アタマの良さ」がもっぱら人を煙に巻くために使われている。
政・官・財や、司法の間を人材が流動するのはアメリカのいいところ、といわれることが多かったけれど、ある意味互いに牽制すべき業界の間で同じ連中がぐるぐる巡っていた、ということかもしれない。
あきらめないで怒れ、というのはマイケル・ムーアほど強くないが扇動的傾向はあるが、どうもとってつけたような感じがするのは現実があまりにがちがちに隙間なし逃げ場なしになっているからか。怒りより無力感に襲われる人も多いかもしれない。