prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」

2011年06月27日 | 映画
ここで描かれるミュータントたちの孤独は、第一作・二作の監督で今回は製作にまわったブライアン・シンガーがゲイなので、ゲイを示す記号があちこちに埋め込まれているらしいが、よくわからず。一作目のXメンのスーツのデザイン(パーツによって革やメッシュなど使い分け、製作に四ヶ月かかったとか)など、それらしかったけれど。

キャラクターがまだ若くてできあがっていない分、能力やデザインだけでなく、性格が変化・成長するため、原作を知らない者にもとっつきやすくなっている。
超能力者やゲイあるいは人種的マイノリティでなくても、孤独や無理解を感じている人は多いだろうし。

冒頭のプロダクションのタイトルデザインがシンガーの出世作「ユージュアル・サスペクツ」からとったもの。スピルバーグが「アンブリン」を一時期自分の会社の名前とロゴにしていたみたいなものか。

シーンによってちゃんとドイツ語やロシア語を使わせているのは良い。途中から英語にすり替わってしまうということもない。アメリカもソ連もミュータントからすれば何の違いもないわけで。
ミュータントたちが集めてくる「七人の侍」的シーンのテンポよし。良すぎて軽いけれど。

キューバ危機の絡め方はおもしろかったけれど、あんな大騒ぎ起こして噂が全然洩れないってことあるのか。
アメリカ艦隊のキャプテン役でマイケル・アイアンサイドが出ていたが、エンド・タイトルではM Ironsideとイニシャルになっていた。改名したのか。

アメリカの司令部のセットが「博士の異常な愛情」のそれとそっくり。本物の司令部の様子を公開しているとは思えないので、「博士」を真似たのでは。偶発核戦争が起こってしまう映画だったし。
(☆☆☆★★)
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