小さいが凶暴な妖精(というのか)が棲む古い屋敷に男女二人と小さな娘一人が越してくるが、女は母親ではなく父親の愛人で、おとぎ話でいう継母に当たりそうな役どころと見せて、娘に意地悪するのではなく別居中で姿を現さない実の母より母親らしく守ろうとする。
それだけに終盤の展開はどうも納得しずらい。
それに対して父親が信じられないくらい無神経で、庭師の爺さんが怪物に襲われて大ケガをするあたりで普通だったら正体はわからないにせよ何だか危険だと娘を避難させるだろう。明らかにただの事故ではないのだから。
屋敷そのものに歴史的・美術的価値があって父親自身は修復や研究のためいなくてはいけないにせよ、娘を強いて住まわせるというのは(そうしないと話が進まないにせよ)理解できない。
日本の錦鯉が出てくるのが珍しい。
屋敷の元の持ち主の名前がブラックウッドというのも、あまりにホラー作家の大物アルジャーノン・ブラックウッドそのまんまというのはどんなものか。
娘が書く絵に現れるがブラックウッドの描いた絵そっくりというのは、もっと前の方に持ってくるべきだろう。ストーリー構成のバランスがいかにも悪い。なんで子供の歯を食べるのかもよくわからない。
製作はギレリオ・デル・トロだが、監督が違うと美術センスはかなり平凡になる。
(☆☆★★★)
それだけに終盤の展開はどうも納得しずらい。
それに対して父親が信じられないくらい無神経で、庭師の爺さんが怪物に襲われて大ケガをするあたりで普通だったら正体はわからないにせよ何だか危険だと娘を避難させるだろう。明らかにただの事故ではないのだから。
屋敷そのものに歴史的・美術的価値があって父親自身は修復や研究のためいなくてはいけないにせよ、娘を強いて住まわせるというのは(そうしないと話が進まないにせよ)理解できない。
日本の錦鯉が出てくるのが珍しい。
屋敷の元の持ち主の名前がブラックウッドというのも、あまりにホラー作家の大物アルジャーノン・ブラックウッドそのまんまというのはどんなものか。
娘が書く絵に現れるがブラックウッドの描いた絵そっくりというのは、もっと前の方に持ってくるべきだろう。ストーリー構成のバランスがいかにも悪い。なんで子供の歯を食べるのかもよくわからない。
製作はギレリオ・デル・トロだが、監督が違うと美術センスはかなり平凡になる。
(☆☆★★★)