prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「桐島、部活やめるってよ」

2012年08月19日 | 映画
タイトルになっている「桐島」が最初から最期まで出てこない、という作劇なわけだが、その姿を現わさないキャラクターが周囲に人間に一定のプレッシャーや劣等感などを与えているらしいことはわかるけれど、どういう奴なのかといった性格付けがかなり漠然としていて、出てこないなりのキャラクター設定が曖昧。
何でもできる奴、ということになっているらしいけれど、たかが一つの学校内でそう言われてもそれほど威圧感ないぞ。

「レベッカ」みたいに出てこないレベッカが残された人間たちにオブセッションを与え続けているわけでもないし、「ゴドーを待ちながら」みたいな謎を残すわけでもない。
そういう「なんとなく」感が現代の感覚っていう見方もあるかもしれないが、それだと単純にいってあまりおもしろいとは思えない。

神田隆之介扮する映画部が思わずカメラを向けてしまう女の子(橋本愛)に、思い込みとすれ違いを自作自演で演じた後、撮影されていない映画=幻想の中で「復讐」するあたりは、描き方に省略と暗示があっておもしろかった。こういう処理が「桐島」にももっとあってしかるべきだったのではないか。

時間軸がときどきさかのぼって同じ場面が繰り返されるのは、作中言及されるタランティーノの「パルプ・フィクション」風なのかしらないが(本来はキューブリックの「現金に体を張れ」だろう)、別に繰り返されてもさほど視点が変ったり深みを増したりするわけではないので、どうも冗長。

丸の内ルーブルという戦艦級の劇場で大作というわけでもない邦画を見るのは妙な感じ。最近この劇場、必ずしも大作でなくてもかけるのですが。駒不足なのかな。

エンドタイトルで主題歌(高橋優の「陽はまた登る」)を聞いているうちに傑作だったのではないかという気がしてきた。見てすぐダウンロードするのは珍しい。
クライマックスの吹奏楽部が演奏する「ローエングリーン」の
使い方もいい。
(☆☆☆)

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8月18日(土)のつぶやき

2012年08月19日 | 映画
09:07 from gooBlog production
名探偵モンク シーズン7 #15「トゥルーディの真実 前編」  #16「トゥルーディの真実 後編」 goo.gl/UKeDa

09:16 from web
讀賣新聞見てたら、中国共産党は日本に対して弱腰だと中国民衆がデモしている、というので、なんだそりゃと思う。「日本」は口実なんですかねえ。

09:35 from web
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 作品36::カラヤン指揮 ベルリンフィル 1960年2月29日 3月1日録音

09:38 from web
盆踊りで東京にオリンピックを誘致しようって呼びかけるのやめてよね。ライオンズクラブさん。

09:39 from web
ところで、ライオンズクラブってなんだ? 自己紹介したけれど聞いてなかった。調べればわかることだが、調べないでおく。

10:16 from web
ごろごろごろ…ざあーっ

11:29 from Twit Delay
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番::P:ホロヴィッツ セル指揮 ニューヨークフィル 1953年1月12日録音

17:33 from SOICHA
米兵自殺者が過去最悪 7月38人、戦死者に迫る - 47NEWS 47news.jp/CN/201208/CN20… 日本では7月に一般人が何人自殺したのだろう

by yapoono6 on Twitter