prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「天使の分け前」

2014年09月26日 | 映画
スコットランドの貧乏な若者がけちな犯罪を犯して刑務所で刑に服す代わりに社会貢献することになり、そこでスコッチウイスキーに対する感覚に恵まれているのがわかる。

ふつうだったらその才能を磨いて自分と社会に生かそうとする展開を予想するのだがそうはならず、はなはだ平然とプレミアムつきのウイスキーを盗むわ、安いウイスキーで割るわで、悪びれもせずしれっと悪事を働き、作者の方も特にそれを批判するわけでも擁護するわけでもないのが、コミカルであるとともにアナーキーなところ。

ケン・ローチのこれまでの厳しい作風からするとかなりソフトタッチになっているが、上昇志向をはなから放棄したような態度になってきている気がする。裏には上昇のしようもない現実もあるのだろうし、上昇そのものを良しとする価値観を批判というほど激しくはないが相対化してはいるのだろう。

タイトルになっている天使の分け前とはウイスキー樽で熟成しているうちに気化してどこかに行ってしまう分、という意味なのだが、ぎすぎすと高いウイスキーを独占しようとする精神とはまた違う、ノンシャランな気分を出している。
これがワインだったらもっと気取った調子になっただろう。男たちがスカートを着るスコットランド衣装がなんともユーモラス。



本ホームページ


公式ホームページ

天使の分け前@ぴあ映画生活

映画『天使の分け前』 - シネマトゥデイ

9月25日(木)のつぶやき

2014年09月26日 | Weblog

いいコーヒーカップだと思ったらそれをネタにミョーな講釈を #孤独のグルメ


手品の途中で道具取り上げちゃう。やってみたい。 #孤独のグルメ


神社で美味いものを食べられますようにという願掛けw #孤独のグルメ


word 98をwindows 8にインストールしたら自動的にバージョンアップしたのにおやおやと思う。


しかし、「赤毛のアン」が出版されるまでこうまでひっぱることあったのだろうか。読者の手に届いてからどう受容されて読み継がれたかというのも大事なところだと思うが。


あるいは憎んでいる者を攻撃することを愛国だと思っている。実は憎むところまでは、わかる。だから困る。@amneris84: 自称「愛国者」たちは、「愛国」がわかっていないのではない。「愛」が何なのかわかっていないのだ、とおれは思う t.asahi.com/fwvs


マスメディアが政府べったりなのも問題だけれど、ネットメディアがどうかすると政府以上に変に権力志向というのも問題。 #ss954


芸能界の言い回しが一般語化することも多いでしょう。おいしい仕事、とか。 #ss954


ぞっとする、というのは誤用で、ぞっとしない、というのが元なのだけれど、今時そんなこと気にする人いないでしょ。そんなもの。 #ss954


新しい言葉をことさらに採用してみせる、というのは、お役所の方が何やら物分りよさげな顔つきで擦り寄ってきているみたいで気味悪いのですが。 #ss954


メディアが自由な報道・言論を取り締まってくださいと頼むという倒錯ぶり。被害者意識にどっぷり漬かったマゾヒズムの裏返しの攻撃性。気持ち悪い。 #ss954


在特会というネーミングも、どっちが「特権」を持っている(とされている)かという認識を捩れさせていると思う。 #ss954


文字起こしは未だに人力に頼っているのか。いいソフトはできないものですかね。 #ss954


「仁義なき戦い 完結篇」の「牛の糞にも段々があるんど」というのはヤクザ言葉だと思ったら、新藤兼人が戦時中にいた広島の連隊では上官の訓示で使われていたというのにびっくりした。 #ss954

1 件 リツイートされました

言葉は同じでも「ツマ」とか「オット」とか「ヨメ」とかカタカナ表記すると、なんかニュアンスが変わってくると思う。 #ss954