現在から過去を意味づけているのではなく二つの時間軸が並行して進行していて、二人の俳優がまったく似ていないのが、一種ブニュエルの「欲望のあいまいな対象」みたいな異化作用を出す。それが統合失調症という診断に似せているようで、違ってくるのが興味深い。薬漬けの問題も出てくる。
複雑なようで、父親と精神科医がそれぞれ過剰に支配的に振る舞っていて、それをカーセールスの女性によって救われるというのがドラマの軸になっていて、エリザベス・バンクスが美人で優しい性格をよく出して魅力的。
さまざまな曲が出てくるがあまりMTV的には使われず、曲を作っていく過程をかなり執拗に再現しているのが興味深い。
(☆☆☆★★)
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ラブ&マーシー 終わらないメロディー@ぴあ映画生活
映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』 - シネマトゥデイ