もちろん恐竜たちが暴れまわる見せ場は一段とたっぷり、締めくくり方の上手さにも感心する。よく練られています。
経営者や科学者といった役柄にインドや中国といった東洋系が増えたなあと思わせる。ご時世ですね。またB.D.ウォンが出ている。
女性が忙しくなりすぎて子供に目が行き届かなくなり、子供たちも見張られるのを嫌がって勝手に行動してえらいことになるというのも今風。
ラプトルと人間の敵とも味方とも決めつけられない緊張感を持った関係の描き方に、自然と人間、生き物の本性と人工的なコントロールとの関係をうかがわせる。
大人の男女二人と子供たちという疑似家族的な人物図を作っておいて、ラストできちんと子供たちを親たちに引き渡し、男女二人はそれとは別に改めてくっつくというのも娯楽映画の王道的作り方。人間が食われるシーンが多い割に残酷味は抑え気味なのもファミリー向け。
ただしヴィンセント・ドノフリオの悪役があくどい真似をしている割に死に方が物足りないということにもなった。
巨大な泡のような形をして恐竜から身を守りながら全方位見渡せる乗り物というのは100年も前から発想としてはあるけれど、実際に動いているのを見るとおもしろい。
しかしあれだけ死傷者出したら経営会社ぶっ潰れそうなものだが。
(☆☆☆★★★)
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