prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」

2021年10月24日 | 映画
悪魔に取り憑かれた少年の悪魔祓いの場面から始まり、大人の男が悪魔を自分に移らせるという荒業で少年を救うという映画の「エクソシスト」みたいな展開になる。
その自ら悪魔に憑かれた男が「エクソシスト」のカラス神父のように自殺してなでいたら悪魔が見せた幻覚に惑わされてか人を殺してしまう。

人を殺したのが悪魔が見せた幻覚のせいなら精神耗弱に近い状態になって死刑は免れるという妙に合理的なような話。

本当のところ、映画の立場とすると悪魔や幽霊の存在を疑っているわけではないのだが、再び「エクソシスト」のようにいったん合理的な法曹の理屈にさらされることで絵空事感から離れる効果もある。
ラストで実際の事件関係者の写真や声が出てくるのも実話ものの定番とはいえ、気味が悪い。