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「いまを生きる」みたいな型破り教師の役かなと思ったし、現にロビン・ウィリアムスみたいに机の上に(靴を抜いで)上がるシーンがあったりする。
ただアメリカのエリート校が舞台だった「いまを生きる」とは違ってメキシコの最底辺の、近くではドラッグが蔓延している、校内でも成績を上げるため堂々と公的カンニングが行われていたり、パソコンを買う補助金がピンハネされていたりと、ちょっととんでもなく酷い環境の学校が舞台。
型破りのフアレス教師役は「コーダ あいのうた」の音楽教師役でも注目を集めたエウヘニオ・デルベスで、才能のある子に奨学金を申請するのを勧めるのも一緒。
原題はRADICALで、革新的という意味と共に根源的という意味もある。
物体の比重を考えていく過程で、では人体みたいな複雑な形の物体の容積を測るにはどうするかということになり水に沈めて測るという方法を考えさせて導く。アルキメデスが風呂に浸かってあふれたお湯を見て容積を測る方法を思いついたのと同じ理屈で、できあいの公式を覚えるより根源的な学びを身につける。
これは2012年の話だが、成績のいい女の子がメキシコとアメリカの国境近くで天体望遠鏡をのぞいてNASAの施設のスペースXを見て憧れるというシーンはかなり今となると皮肉。イーロン・マスクがスペースXの株を取得するずっと前だ。
メキシコでは小学生で日本の大学入学共通テストみたいな共通テストを受ける必要があるらしい。テストの前に受験生が集まってガヤガヤやっているのにえ?と思う。日本だったら誰か注意するだろうけれど、メキシコだと緩いのか芝居のつけ方の問題か。