prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「 ブラザー 富都(プドゥ)のふたり」

2025年02月10日 | 映画
マレーシアのクアラルンプールのスラムとそれを睥睨するような超高層ビルの対照。貧富の差特に富のいびつな集中は国の違いを問わない。

主役の義兄弟の兄が聴力障害者で手話を使うのに日本語字幕がつくのだが、マレーシア語の手話に日本語字幕をつけたということになるのだろうか。チェックはどういうプロセスで行われたのだろう。

世話するNPOの女性を殺してしまうというのは、「どですかでん」「赤ひげ」の不幸すぎる人間が親切を拒絶する心理みたいなものだろうか。

マレーシアの刑務所の食事というのがタイ米に薄いスープ数種類を一枚のプレートに盛り付けたものでスプーンもついていない。実際はどうなのか知らないが当たらずといえども遠からずだろう。

ゆで卵を互いの頭にぶつけて割るのが貧しさと親しさを共に表現している。