prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「コット、はじまりの夏」

2024年12月31日 | 映画
冒頭、草むらに何か転がっているなと思うと主人公の女の子で、それからしばらく顔が写らない。場面が室内に移ってベッドの下で横になっている顔が写ったかと思うと、すぐおねしょしているのがわかる。
そういった調子の端正で静かな画と運びの中で、おねしょや父親との不和などノイズを入れてくる手際がいい。

最初から女の子が心を開くのではなく、徐々に抑えながら開いたとも思わせないで気が付いたら開いているとわかる。
撮影が素晴らしく、ただの水たまりのはずが心の深淵に見える。







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