prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「スパイダーマン2」

2004年09月04日 | 映画
金がかかったB級映画という言い方がぴったり。
核融合の扱いのいいかげんさといい、なんでスパイダーマンが力をなくしたり取り戻したりするのかよくわからなかったり、銀行の金庫室から金貨(!)がぞろぞろ出て来たり、コスチュームを洗濯すると色落ちしたりと妙に特に前半ビンボたらしかったり、リアリティより映画での約束ごとを優先させているよう。

技術的には金かけてすごいことばんばんやっているのだけれど、あまりマジメに見なくていい駄菓子風味。

ヒロインをきれいに撮れないのは、オタクの欠点。
逆光で黄葉を捕えたカットから「雨にぬれても」の原曲が流れるあたりは「明日に向って撃て!」、ラストで花嫁が逃げ出すのは「卒業」と、ちょっとづつアメリカン・ニューシネマが入っているのはどういうことでしょ。
(☆☆☆★)


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2 コメント

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アメコミの (melonbomber)
2004-10-16 11:56:51
勧善懲悪、悪役顔正義(ヘルボーイなど)とか、単純なハリウッド映画風では興行的に面白くない、と考えたのでは?と勘ぐってしまうほど、いろいろとツッコミを入れたくなるところはありましたよね。

でもきっと、米国人はこういうちょっとだけひねったものに弱いのかも。こぞってコメンテータがつっこむと、興味を引かれますから。



個人的には話題性のために小技を突っ込むのがオタクの悪いところ、かな?と思いますが、でも面白かったですよ~。(あ、自分がオタク!?)



ヒロインが綺麗に撮れていない、という点は全く同意。残念。



では。
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コメントどうもです (prisoner)
2004-10-16 16:58:18
よくわかりませんが、アメコミが本格的に映画化されるようになったのはティム・バートンの「バットマン」以来みたいな気がします。オタクが作ったものがメジャーになったというのもあれが初めてだったような気が。逆にオタク的だから当るようになったのかも。

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