昨夜、ミュージカルを観て来ました。
フランスの文豪、ビクトル・ユゴー原作の
「レ・ミゼラブル」です。
この小説を読んだのは確か小学校高学年の頃。
ああ無情、レ・ミゼラブルはあまりにも有名な作品でした。
物語の詳細はすっかり忘れていたけれど
ミュージカルを観ていく途中でひとつひとつ思い出していきました。
空腹に耐えかねた家族と幼い妹のために
少年がパンを盗んだところから物語は始まり
20年近い囚人生活を送る。
出所して路頭に迷ってたどり着いた教会で
初めて人間らしい扱いをうけながら銀の食器を盗み
恩をあだで返そうとしたジャン・バルジャンが
警官に伴われて神父の前に引き立てられた時
教会の神父は彼をとがめるはどころか逆に
「これも忘れていたね」と銀の燭台をジャン・バルジャンに与えた。
この神父が与えた燭台は
ジャン・バルジャンが社会の泥沼に追い込まれ
次第に屈折し凍り付いていた人間観を解かし
その後、彼の歩むべき道を
明るく照らし心に暖をもたらしてゆく
ところが運命はジャン・バルジャンに次々と試練を与え続ける。
運命に翻弄されながらも強く生きてゆくジャン・バルジャン。
物語は最後まで息をつけない展開でした。
しっかりとした原作のミュージカルは観ていて引き込まれる。
今回は運よく前列から6番目の中央の席を確保出来ました。
役者の息づかいまで伝わってくる。
迫真の演技が繰り広げられて、アッという間の3時間でした。
今年の初ミュージカル♪
観終わった後、梅田で食事をしながら
あれこれ感想を語り合った。
これもまた私の楽しいひとときなのです。
熱燗が五同六腑に染みてくる。
冷えた体やハートをゆっくりゆっくり温めてくれました。