私は「恋愛映画」が好きです。
それも悲恋の物語
哀しい結末のラブストーリーが好きです。
初めて哀しい恋愛映画を観たのは
吉永小百合と浜田光夫の「愛と死をみつめて」
河野実(マコ)と、軟骨肉腫に冒され
21年の生涯を閉じた大島みち子(ミコ)との3年間の
文通を書籍化した物語です。
当時12歳の私がスクリーンで観たのだから
私も結構、おませな少女だったようです。
次は、オリヴィア・ハッセーの「ロミオとジュリエット」
当時、高校生だった私は
ジュリエット役のオリヴィア・ハッセーの美しさと
二人の許されぬ恋に、切なさと憤りを感じた。
シェイクスピアの名作です。
「ある愛の詩」は大学生の時に観ました。(1970年)
大富豪の息子・オリバーと、庶民の娘・ジェ二―との悲恋物語で
結婚はしたものの、結末はジェニーが白血病で死んでしまう。
この時、この映画から「愛とは決して後悔しないこと」という
言葉が流行った。
フランシス・レイのサウンドトラック盤の美しい曲は、今でも心に残っている。
「マディソン郡の橋」は主婦になってから観た映画。
原作「マディソン郡の橋」は全米で250万部を売ったベストセラー。
母の葬儀のために集った子供たちが母の遺品の中から
日記を見つけ、母の過去を知り、日記の回想シーンから始まる。
家族の留守中に、男と知り合い
たった4日間に永遠の愛を見出した男と女の物語。
1995年当時は、まだ「不倫」という言葉も流行ではなかった。
今年6月に観た映画、田村正和と伊東美咲の「ラストラブ」
これも田村が癌に侵され、ラストシーンは田村の死で終わった。
どうも私は「死に別れ」のストーリーが好きなのか
自分がWeb(HP)で書いた連載小説、「ニューヨーク恋物語」でも
主人公の女性を交通事故死させている。
毎週、読者の気持ちを引っ張って、引っ張って、ハッピーエンドを期待させ
最終回には、急転直下、主人公の女性を身ごもらせたまま
胎児と共に死なせ、当時、冷血人間のように思われた節もある。
さて、ここからが今日の本題です。
今日の日記はちょっと長いですが
週末ですからこの続きをお付き合い頂けますか?
劇団四季の京都劇場・柿落とし公演の舞台を初めて観て
衝撃を受け、その物語のツボにすっぽりハマってしまったのが
劇団四季のミュージカル、「オペラ座の怪人」です。(2002年)
以後、オペラ座の怪人との縁が未だに続いています。
映画「オペラ座の怪人」で話題になったのがあのシャンデリア。
重さ2.3トン 2万個のスワロースキーのクリスタルは1億5000万円。
制作費のほとんどがこのシャンデリアにかけられたという。
その巨大なシャンデリアが落下するシーンは
まさに圧巻の映画でした。(2004年)
クライマックスに近い場面の
舞台で歌った「ポイント・オブ・ノー・リターン」の曲は官能的だった。
「オペラ座の怪人」のファンの多くはこの曲に魂を揺さぶられる。
♪もう引き返すことはできない これが最後の一線
♪もう橋は渡ってしまった あとは橋が燃え落ちるのを見ていよう
♪私たちはもう 引き返すことはできない
この時、怪人とクリスティーヌの心はひとつになったと私は確信した。
ひとつのクライマックスシーン。
宝塚歌劇でも「ファントム」を観ました。(2006年)
春野寿美礼のファントムは物悲しくて、涙をそそりました。
ファントムがクリスティーヌを地下へ誘い、船を漕いでいくシーンは
劇団四季のミュージカルでも映画でも宝塚でも哀しくて忘れられません。
今、大阪四季劇場では「オペラ座の怪人」が上演されています。
先日(8月31日)「オペラ座の怪人」を観て来ました。
劇団四季・京都劇場の柿落とし公演を観た時の感動が
よみがえってきました。
「生」で観たこと、久しぶりに鳥肌が立ちました。(笑)
そして先日、2008年1月に大阪梅田芸術劇場で上演される
大沢たかおのミュージカル「ファントム」のチケットをゲットしました。
同じ物語、あらすじも結末もわかっていながら、なぜ私は観たいのだろう。
なぜこれほどまで「オペラ座の怪人」に執着するのだろう。
でもマドンナさん、まさか
今、ニューヨーク・ブロードウェイで上演されている「オペラ座の怪人」を
観に行きたいなんて、無茶なことは言わないでしょうね。(笑)
では、最後にクライマックシーンを♪
「マドンナさん、これのどこがいいの?」って言われますか?
それはもう1億5000万円のスワロースキーのシャンデリアですから。(笑)