
今日のフォト。 「陽だまりの彼女」を観て来ました。













累計発行部数100万部を超える越谷オサムの
大ベストセラー小説「陽だまりの彼女」(新潮文庫刊)。
これって、女子が男子に読んでほしい恋愛小説NO.1だそうです。
監督は、三木孝浩。 主題歌は、山下達郎の書き下ろしの新曲、「光と君へのレクイエム」

広告代理店の新人営業マン、奥田浩介(松本潤)は、少し内気な鈍感な男性。
恋愛にも奥手で、彼女もいない。 ある日仕事先で、美しい女性とであう。

その瞬間、浩介の記憶がよみがえる。 彼女は中学時代の同級生・真緒だった。
当時、いじめられっ子だった真緒を浩介が助けたことで、2人は生まれて初めて恋をする。

中学3年の時、浩介が転校して、離れ離れになって以来、10年ぶりの再会。
真緒は、中学時代とは全然違う、仕事のできる素敵な女性に変貌していた。

予想もしていなかった、突然の再会に、浩介は真緒に惹かれてゆく。
そして2人の間は、知らず知らずのうちに縮まっていった。

真緒は、中学時代に離れてからも、ずっと浩介を忘れたことはなかったと告白する。
浩介にとっては偶然でも、真緒にとっては、一途な想いが呼んだ必然の再会だった。

やがて2人は結婚する。
新居に引っ越し、離れていた時間を埋めるように、幸せな新婚生活を送る。

けれどそんな時間も束の間、徐々に真緒の様子が変わり始めた。
なぜか痩せていき、力なく弱ってゆく真緒。

真緒には、誰にも知られてはいけない「秘密」があった。
そしてある事件を境に、真緒は浩介の前から、姿を消してしまう。

「もう一度、真緒に会いたい」 浩介は2人の思い出の地、江の島へと向かう。
2人は、そこで・・・。

胸キュンなんです。 土曜日に劇場へ行ったのですが、満員御礼。
そのほとんどが、女子高生でした。

今日のフォト。 「謝罪の王様」を観て来ました。













前代未聞、映画史上初の 謝罪エンターテインメント。
土下座を超える、究極の謝罪、「土下座の向こう側」とは?

脚本=宮藤官九郎、脚本=水田伸生、主演=阿部サダヲ。
今や、この3人が寄れば、最強の映画ができるでしょう。(笑)

謝罪師を生業にする、黒島譲(阿部サダヲ)は、ケンカの仲裁のような
小さなトラブルから、日本政府を巻き込んだ、国家存亡の危機までを
謝罪のテクニックを駆使して、土下座を超える「究極の謝罪」で謝り、解決してゆく。

司法書士を目指している帰国子女の倉持典子(井上真央)は
車の運転中に軽~く、追突事故を起こしてしまう。
相手が、ヤクザで、示談金400万円、毎月12万円、利子が10日で3割。
さて、どう謝りますか?

下着メーカーの中社員の沼田卓也(岡田将生)は、開けっぴろげな性格で
飲み会で酔った勢いで、プロジェクトの担当者をセクハラ三昧。
プロジェクトは外され、セクハラで訴えられる。
さて、どう謝りますか?

セクハラで訴えた、プロジェクトの担当者、宇部美咲(尾野真千子)は
訴えを取り下げる。 それはあまりにも巧みな謝罪だったから。

大物俳優の南部哲郎(高橋克実)の息子が、傷害事件を起こす。
南部が謝罪会見をするが、芝居じみた謝罪が、次々と裏目にでる。

仕方なく、元妻、大物女優の壇乃はる香(松雪泰子)を引っ張り出すが
自分の出演舞台の十二単の衣装で登場し、宣伝までしてしまう。
さて、このあと、どう謝りますか?

一流国際弁護士の箕輪正臣(竹之内豊)は、コロンビア大学卒で
27ヶ国で弁護士資格を習得した完璧なエリート弁護士。
彼が、離婚して離れ離れになってしまった、当時3歳だった娘に
手を上げてしまったことを 法律に携わる人間として謝りたいと願う。
さて、過去の過ちを どう謝りますか?

映画プロジューサー、和田耕作(荒川良々)は、自らがプロジュースする映画に
たまたまお忍びで来日していた、タンマン王国の皇太子をエキストラ出演させてしまう。
タンマン王国皇族の肖像権侵害は、懲役20年の重罪。
国の習慣や、国民性の違いから、誤解が生じて、謝罪は大失敗。
打開策の見えない、黒島譲(阿部サザヲ)は、絶体絶命の窮地に追い込まれる。
さて、この後、どう謝りますか?

とにかく凄いんです。 謝り方が。 プロ中のプロ。

上映中、笑いっぱなし。 「最高のごめんなさい」です。
謝罪の王様、土下座を超える、究極の謝罪。 最高です。

今日のフォト。 「そして父になる」を観てきました。













6年間、愛した息子を あなたなら交換できますか?
第66回、カンヌ国際映画祭、審査員賞受賞作品、「そして父になる」
カンヌでは、10分以上鳴りやまないスタンディングオベーションを受け
審査委員長からは、初めて観た時から、この作品が賞に値すると確信していたと言われた。

主演、福山雅治。
監督・脚本・編集、是枝裕和。

大手建設会社に勤め、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多(福山雅治)
ある日、産院から電話で、6歳の息子が取り違えられた、他人の子供だとわかる。

妻のみどりは(尾野真千子)は、気づかなかった自分を責め

良多は、優しすぎる息子に、抱いていた不満の意味を知る。

良多は、戸惑いながらも、相手方の家族と交流を始めるが
群馬で小さな電気店を営む、斉木雄大(リリー・フランキー)と
ゆかり(真木よう子)夫婦の 粗野な言動が気に入らない。

過去の子供の取り違え事件では、100%、血のつながりをとると言うが

息子に一心な愛情を注いできたみどりと
温かで賑やかな家族を築いてきた斉木夫婦は、育てた子を手放すことに苦しむ。

先ずは、実の子を家に1泊させることから始める。

みどりとゆかりは、母親同士ということもあって、電話で情報を交換する。

実の子であっても、なぜか、噛み合わない。
もちろん子供も、育ての親への思慕ばかり。

入学式が終わっても、両方の親は、結論を出せずにいた。

大切なのは、血のつながりか、共に過ごした時間か。
突きつけられる、親としての選択。

本当の父として、葛藤を繰り返す、福山の演技が、光る。
子を持つ親なら、子供の取り違え事件、ふと我が身に置き換えて考えてしまう。