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今日の動画 映画、「人間失格」
「人間失格」を観て来ました。
「堕ちるほどに美しい・・・」
昭和の日本を代表する小説家・太宰治の代表作品の一つである
「人間失格」を原作とした、文芸映画大作。
過剰な自意識が原因で、周りの人間となじめず、
酒や女におぼれて、廃人同様に破滅していく男の魂の旅路を描く。
映像化は困難と言われた原作を「赤目四十八瀧心中未遂」の荒戸源次郎がまとめ上げ、
太宰の分身的存在の主人公を生田斗真が熱演する。
不安や苦悩を抱える主人公像が、混迷の時代を生きる現代人に共感を呼びそうな一作。
(シネマトゥデイより)
津軽の資産家に生まれた主人公・葉蔵(生田)が、酒と女におぼれながら
何度も自殺未遂を繰り返し、破滅の道を歩む様を描いています。
太宰治生誕100周年を記念して製作された、第4作目。
1 「斜陽」
2 「ヴィヨンの妻=桜桃とタンポポ=」
3 「パンドラの匣」
4 「人間失格」
中学時代の葉蔵が体育の時間、跳び箱を跳ぶのに失敗して
教師や同級生に笑われるシーンがあります。
「いや、しくじった」と照れ笑いするが、実は本人はわざと失敗し、笑いを取っている。
十代の少年なりの計算。
誰もそのことに気づいていないと思っていたら、同級生の一人
あまり利口そうでない男が、秘密を知ったかのように、こっそりとささやく。
「わざ・・・わざ・・・わだとやったんだべ」
葉蔵の計算を彼だけが見透かした。
「人間失格」の原作では、このシーンは、跳び箱ではなく、鉄棒だが
その白痴に似た生徒は、自分の計画的な失敗を見抜いて・・・
「わざ・・・わざ・・・わざとやったんだべ」とささやかれ、震撼する。
原作の「人間失格」でも、印象に残る場面で、これがひとつの転機でもあった。
生田斗真を取り囲む女優陣もまた、錚々たるメンバーだった。
大楠道代は、葉蔵や堀木、中原中也が通うバー「青い花」のマダムで
この映画のナレーションを務めていました。
いつも冷静に、若者たちを見つめていた。
最初の妻・良子役の石原さとみは、「原作では描かれていない
良子の本能を目で表現してみました」と笑顔で語っている。
ちなみに監督からは
「餌を発見した動物みたいな瞳をして」という依頼があったそうです。
小池栄子は、身体のラインを強調した衣装で、知的なキャリアウーマン
子持ちの未亡人の役柄を演じた。
坂井真紀は、葉蔵に一方的に想いを寄せる
下宿屋の娘をチャーミングに演じた。
寺島しのぶは、葉蔵と心中を図り
たった1人で死んでいくカフェの女給・常子を演じる。
常子との自殺未遂のシーンは、第一のヤマ場。
室井滋は、薬屋の女主人を演じる。
求める葉蔵にモルヒネを渡し、更に絶望へと転落するきっかけを作る女。
三田佳子は、心身を病んで故郷・青森で療養することになった葉蔵の
「世話係」でありながら、葉蔵と男女の関係をも結んでしまう。
1941年生まれの三田佳子と、1984年生まれの生田斗真との官能シーン。
無理があると言えばあるが、葉蔵にとって神の化身かも知れないし
あるいは母親のような存在かも知れない。
そのような抽象的な存在に、鉄(三田佳子)を昇華させています。
ジャニーズファンの若いお嬢さんたちは、このシーンをどう捉えるか。(笑)
この映画を観る前に、子供たちと論議した。
主人公は、生田斗真でいいか、否か。
浅野忠信、真田広之、渡部 篤郎、中居正広、松山ケンイチ etc・・・と候補が出たが
物語を観終わった後に思ったのは、冒頭の、「堕ちるほどに美しい・・・」
イケメンのジャニーズ・生田斗真の起用は、正解だった。
母性本能をくすぐり、女にモテなきゃ、始まらない。
この作品を通してジャニーズファンの若いお嬢さんが
太宰を読むきっかけになったらいいなと思います。
「人間失格」は、前回の「ヴィヨンの妻」とはまた違う面白さがあり
この映画で、更に太宰は「暗い」というイメージを強調したかもしれない。