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横浜に出没したグランクラス~やって来たのは座席だけですが…

2012-02-04 | 鉄道[新幹線]

MAKIKYUは数日前、所用で横浜駅周辺へ出向く機会があったのですが、その際に横浜駅でJRの改札を出ようとした所、グランクラス紹介イベントの告知を見つけたものでした。
(現在このイベントは終了しています)


この告知を見ると、イベントはすぐそばの西口コンコースで行われており、丁度イベントを実施している時間と言う事もあり、同行していた知人を誘い、このイベントに足を運んだものでした。


グランクラス紹介イベントでは、告知通り東北新幹線の最新型車両・E5系のダイヤブロック展示や青森県観光PRのパンフ配布などが行われ、イベント会場に設置されたモニターでE5系車両やグランクラスの案内を放映すると共に、今日注目を集めているE5系新幹線のグランクラス座席も、車内に設置されている座席と同等品の2人がけ1脚(実車では通路を挟んで2人がけと1人がけの横3列配置で、車両定員は18名)が展示されていました。

E5系新幹線自体は、MAKIKYUも昨年秋に北海道へ足を運んだ帰りに「はやぶさ」号で一度普通車に乗車しているのですが、グリーン車を凌ぐ設備で注目を集めている目玉のグランクラスは、乗降口に専任アテンダントがいる上に、反対側のグリーン車内から客室に入ろうとしても、車両間の貫通扉の先にもう一つ扉が設けられ、この扉にはご丁寧にも「ご利用以外の見学はご遠慮下さい」というステッカーが貼られていた程ですので、駅ホームで外から眺めるだけという有様でした。


そのためレカロ製という事でも話題のグランクラス座席は、窓越しに撮影した写真が僅かに…という有様ですので、このイベントで実物が展示されているとなると、通常はすぐそばで実物を撮影するのが難しいこの座席を撮影するまたとないチャンスと感じたものでした。

またグランクラス座席は展示しているだけでなく、NRE関係者による実演を交えた取り扱い説明の後、イベント見学者も着席体験が可能(希望者の人数が多い場合は着席人数限定の可能性ありと言う案内がありましたが…)となっており、MAKIKYUも同行していた知人と共に、グランクラス座席に初めて着席したものでした。

グランクラスの座席は、MAKIKYUが以前一度だけ利用した事があり、やはりグリーン車の上を行く設備を売り物としているDXグリーン車(JR九州787系電車の一部に設置)と同様に、リクライニング機能などは電動式となっており、普段はせいぜい新幹線・特急普通車利用が上等というMAKIKYUとしては、この様な座席を利用する事は殆どなく不慣れな事もあってか、DXグリーン車利用時と同様に少々違和感を感じたものでした。

座席自体のサイズやリクライニング角度は非常に大きく、また今回のイベント展示では座席1脚のみの展示で全く有り難味を感じないものの、バックシェルタイプで後方に気兼ねせずに存分にリクライニングできるのも特徴で、広いシートピッチとあわせ、グリーン車を凌ぐ最上級車両の座席ならではと言えます。


ただ座席モケット自体は本革を用いているものの、白色はやや重厚感に欠ける上に、2段階折り畳み式で前後スライドも可能なテーブルも、一般的なFRP製(?)という事もあり、座席のスペックはともかく、最上級車両ならではの重厚感は、木材をふんだんに用いたDXグリーン車座席の方が…と感じてしまったものでした。
(上写真はグランクラスではなく、以前DXグリーン車に関しての記事を取り上げた際に使用したDXグリーン車座席の画像(再掲)です)

またグランクラスでは車内設備だけでなく、専任アテンダントによる様々なサービスも売り物となっており、来月のダイヤ改正以降E5系で運転される「なすの」号では付帯サービスを省略する事もあってか、他列車よりもグランクラス料金を2000円引きで設定する事なども、付帯サービスに力点を置いている事の表れと言えますが、イベント会場ではグランクラス旅客向けにサービスされる飲食物に関しての紹介もありました。


グランクラス乗客(3月改正以降の「なすの」号を除く)は、軽食サービスがあり、イベント会場ではモニター放映による案内だけでなく、実際に提供している和食の1例を公開しており、季節や列車の進行方向(下り/上り)でメニューを変えるなどのこだわりがある様ですが、和食の1例を見ると食材はそれなりに高級ながらも、ご飯の量が随分少なく、本当に「軽食」といった雰囲気でした。

飲み物もアルコール類を含むフリードリンク、それも専用のガラス製容器で提供されるというこだわりぶりで、イベント会場で説明を担当したアテンダント曰く、シードルがおススメ…との事でしたが、日頃酒類とは無縁なMAKIKYUとしては、もしグランクラスに乗車する機会があったとするならば、ソフトドリンクばかりの利用になりそうです。

このグランクラス紹介イベントは横浜駅西口コンコースと言う屋外、それも底冷えする寒い日の夕方で日陰になる場所という事もあり、空調が効いて高級感のある内装を誇るであろうグランクラス車内とは大違いで、余りの寒さで快適とは程遠い環境という事もあって、実際にグランクラスを利用してみない事には、その真価を評価するのは…と感じてしまったものです。

普段の乗務とは異なる底冷えする屋外の会場で、グランクラスの魅力を説くアテンダントの方々なども大変だろうと感じたものでしたが、MAKIKYUの会社内でも「最近グランクラスに乗車して…」といった話が飛び交っていますので、機会があれば一度は試してみたいものです。



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