還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

口腔機能管理の話

2015年11月02日 | 雑記帳(心臓と関係有り)
昨日、「通院でできるがん治療」という無料の市民公開講座が開催され、参加しました。

第1部は講演で内容は以下の2テーマ。
・怖いけど知っておきたい乳がんQ&A
・がん患者さんの口腔ケアについて

第2部は演劇型式で以下の2テーマ
・外来化学療法の実際
・抗がん剤治療と妊娠

参加者の半数は医療従事者と事務局から報告されました。

話の内容はがん治療なのでここでは割愛しますが、心臓にも関係すると思ったのが口腔ケアのことでした。

心臓血管外科やがんに限らず口腔ケアと入院日数は強い相関があるようで、下に挙げたデータが講演の中で発表されました。千葉大学医学部附属病院による研究成果です。

参加者全員に配付されたレジュメでは判読困難だったので、元データを探しました。


引用元データ ←クリックすると別窓で開きます。

どの科においても口腔機能管理をすることが、入院日数の削減につながっていることが示されています。
心臓血管外科では
非管理群の場合の入院日数 38.6日
管理群の場合        29日
と10日近い短縮が図られています。

口腔機能の管理とは、「単なる清拭だけではなく、歯周ポケット、カリエス、歯根管内、根尖部、顎骨、唾液腺など、専門領域に対する専門的処置により、口腔の機能をできるだけ正常に保つ。」とされています。

私が入院したとき、検査スケジュールの中に歯科検査がありました。幸い虫歯は無かったので予定通りの手術となりましたが、おそらく虫歯だけでは無くて口腔内を総合的にチェックしていたのだろうと思います。