FOX CRIME(247ch)の“メグレ警視”シリーズは、見たり見なかったり、見たとしても途中からだったりして、何を見たのか不確かになってしまった。
きょうも(9月20日、土曜)、夕食の後で、ふとチャンネルをFOX CRIME に合わせたら偶然“メグレ警視”をやっていた。見ているうちに、8月頃見た“メグレ間違う”(原題“Maigret se trompe”)であることを思い出したが、ボケているのかラスト・シーンが記憶になかった。
メグレものには弱い立場にある犯罪者の側にメグレが身をおいて捜査を進める話と、犯人ではないとしても上流階級に対する嫌悪感をにじませた話があるが、今日の話は後者の典型であった。
殺人の原因を作った大学教授が、殺人犯よりも悪人として描かれており、彼に対するメグレの嫌悪感が全編にみなぎっている。
ここ1か月前後で見たもののうち、これまでに書き込んでいないものを列挙しておく。
“メグレと口の固い証人たち”;原題は“Maigret et les Temoins Recalcitrans”(1958年)、邦訳は、長島良三訳『メグレと口の固い証人たち』河出書房、メグレ警視シリーズ6)
“メグレ警視 判事の家”;原題は“La Maison du juge”,1939年、長島良三編『名探偵読本2 メグレ警視』パシフィカ、187頁によると、邦訳はないようだ。
“メグレ、たてつく”;原題は“Maigret se defend”, 1964年、邦訳は、榊原晃三訳『メグレたてつく』(河出書房、同シリーズ9)。
その他にも数本見たような気がするが、思い出せない。
* 写真は、FOX CRIME(247ch)の“メグレと口の固い証人たち”から。
このシリーズに登場するシトロエンやルノーのクラシック・カーは、たくさん使われているようで、実は数台の使い回しであるらしいことが最近になって分かってきた。今回の話に登場するこのカラフルな小型車は何という車種なのだろうか。
色といい、サイズといい、ぼくの好きなタイプである。