3月25日、現地12時08分、エジンバラ・ウェーバリー駅発(始発駅はグラスゴー)、クロス・カントリー鉄道、エクゼター・セント・デイビッズ(Exeter St Davids)行き列車で、息子の住むシェフィールドに向かう。
約3時間40分の旅。
見慣れたウェーバリー駅の時計塔も見納め(上の写真)。
レトロな雰囲気が気に入ったウェーバリー駅の待合室も見納め。
駅内にあるWHSmithも見納め。ここでエジンバラの地図を買った。食べ物は向かい側のM&Sで買った。
われわれの乗る列車が出る10番ホームの案内表示。簡明で分かりやすい。シェフィールドに停車すること、いくつめの駅かも分かる。
下は10番ホームの駅名表示パネル。
列車が動きはじめると、ほどなく進行右側の車窓から、泊っていたジュリーズ・インがちらっと見えた(写真右端)。
10分も経っただろうか、やがて車窓は郊外の景色になり、車窓右側にはなだらかな丘陵が続き、左側には北海の海岸が見え隠れするようになる。
座席前のテーブルに並べたわれわれの切符。
女房が日本で予約しておき、前日にウェーバリー駅で発券の手続きをした。
“Today’s Ticket Only”と書いてある窓口で聞いたら、自動発券機に連れて行って、あっけなく発券してくれた。ものは聞いてみるものだ。女房の力量に感心した。
たまの旅行なので、奮発して1等車を購入した。昼食のサンドイッチ、飲み物、クッキーなどがついて1万円強。飛行機に比べて安い。機内食と違って本格的なサンドイッチだった。
この時期のこの辺り(スコットランド)だと、丘陵の牧草地に生まれたばかりの子羊が放牧されていて可愛い、とイギリス生活が長い友人に教えられていた。
たしかに時おり車窓に現れるので、目を凝らし何とか写真に撮ろうとしたが、アッという間に通過してしまい、1枚も撮れなかった。
ちなみに、イギリスには新幹線はない。シェフィールドまで100km/hくらいの速度ではしる列車は、旅情を誘って好ましい。日本の新幹線は日本に本当に必要なのか。
もう一つ、イギリスのエレベーターの大部分には、<ドア閉まる>のボタンがない。みんな黙ってドアが自動的に閉まるのを待っている。
衰退する国の衰退してゆく流儀を学ぶ必要はないだろうか、などと考えさせられた。
30分足らずで最初の停車駅(Berwick-upon-Tweed)に到着。鄙びた小さな駅である。
Tweedとは、おそらくあの「ツイード」の原産地だろう。エジンバラのあちこちでもツイードのハンチングを売っていた。記念に一つ買っておけばよかったか・・・。
エジンバラに買い物に来たような母子が乳母車を押して下車していった。
次回は、Newcastle から Sheffield までの車窓を眺めます。
2014/4/15 記