晴れ、28度、89%
ピンクという色は、一番私から遠いところにある色のように思います。桜の色に始まりサーモンの身の鮮やかなピンク、自然には様々なピンクがあって、どの色も好きです。でも、身に付けるとなるとピンクは似合いません。30代の頃はそれでも何枚かピンクのものを買ってみました。結局はほとんど着ないままでした。顔映りが一番の問題でしょうが、似合う似合わないって、人が褒めてくれるものが似合うものだと思います。要するにピンクを着てる私に似合うねって、言ってくれた方がいないのですね。ピンクの持ち物は、ショール一枚、スカーフ一枚。
そんな私に、主人がこのひと月の間に2つもピンク色のコロンを買って来てくれました。度々書きますが、私の化粧品やコロンはほとんど主人が出張の度に買って来てくれます。男の人ですから、買って来てくれるといっても、適当に選ぶのだと思います。それがいい証拠に、化粧水など封を切っていないものが4本もあります。まだ一年以上買わないでも大丈夫。
コロンを買って来るときだって、きっと匂いを確かめもせずに買って来ると思います。しかも、買って来てくれると、香りはどうかと何度も尋ねます。私自身は夏にはみどりの水という名前の香水、冬には、マドモワゼルココと決めているのですが、主人のお土産を使わねばなりません。
右のゲルランのコロンは、アクアアレゴリアのシリーズのひとつです。軽いローズの香りです。ローズの香りも、深い深いダマスクスの香りからこんなに軽やかな香りまで幾種類ぐらいあるのでしょうか。深いローズの香りは、香港の夏には似合いません。冬の厚手のコートを脱いだときや毛足の長い襟巻きの間から香るローズの香りは、とても衝撃的です。夏のバラ、このゲルランのコロンはそう名付けたくなるようなやさしい香りです。
左のプラダのピンク、キャンディと名前を持つコロンです。そう、キャンディですからちょっぴり甘めの香り、じゃこうとキャラメルが香ります。シナモンやバニラの香りも好みですが、ストレートな香りよりも他の香りと合わさることで、複雑な奥の深い香りに変わります。
この暑い8月は、ゲルランのピンクを使うことにしました。涼しくなる頃に、プラダのキャンディをおろします。
桃色、撫子色。日本の名前では表せないこのふたつのコロンの香り、やっぱりピンクだわ。