曇り、21度、88%
先日、主人が日本の出張から帰って来ると、いつものお土産の中に銀杏がありました。新宿のお肉専門店で福岡の銀杏が売られていたので買って来たようです。ここ香港だって、銀杏はあります。「白果」といいます。甘いお汁粉にポツンと入っていたり、贅沢にたくさん炒めものに使われたり、こちらでもお安いものではありません。
銀杏好きですが食べるまでに手間がかかります。そんなところに日本の友人からまたしても銀杏が送られて来ました。 左が友人の銀杏、右が主人が買って来た銀杏です。大きさが随分違います。
昨日は雨模様、腰を据えて銀杏と向き合う事にしました。銀杏、殻を割るのも大変ですが、薄皮をむくのがまた大変。銀杏をきれいにむく、京都の若い友人にコツを尋ねます、新技でガムテープを使う方法もあるのだそうです。もちろん最近流行の電子レンジでバチバチやる方法もありますが、どうも電子レンジが好きではない私です。とにかく大量ですから、見てない映画のDVDなんか点けて、構えます。 真ん中にある赤いはさみみたいなのは、ナッツクラッカーです。これで殻を割って、湯がこうという考え。地道な作業です。挙げ句に、右の親指の爪はすり切れて来ました。小さい銀杏は扱い辛い。半分主人を呪っています。こんなもの買って来て。でも、食べ物は粗末に出来ません。
よく湯がきながら、おたまの背中でコロコロすると薄皮が取れるなどといわれますが、そんな生易しいものではありません。まあ、薄皮を食べても死なないし。
頂き物の大きい方は、お正月に使うつもりです。気合いが違います。つまり、薄皮を全部むいてやるつもりです。大きい方は実も柔らかく感じます。甘みも違います。大きいのは30個程ですから、ちょいと我慢をすれば終わります。それに100個近く剥いた後ですから、こんな私だって要領がつかめて来ました。
見出し写真は、大きい方の銀杏です。こちらを、冷凍庫に収めるまで、作業を初めて3時間20分。右の親指付け根がずきずきします。銀杏ごときに、こんな気を使うなんて。
小さくて薄皮が半分も付いているのは、昨晩の食卓に上りました。美味しい。銀杏の食べ過ぎはよくないそうです。お正月用の銀杏が冷凍庫にあると思うと、年末の仕事がひとつ片付きました。立派な銀杏、ありがとう。
夜、東京の吉兆の湯木さんの本を読んでいると、白い殻を取ってゆるい油で揚げると、薄皮をもするっと取れると書かれていました。次回はこれに挑戦です。するっと取れて欲しい。