曇り、10度、86%
夏はジャム、冬は蜂蜜。ちょっと甘いものが欲しいとき口に入れるものが季節によって違います。決めているのではなくて身体が欲しいと思う物です。夏の間は蜂蜜を食べたいとは思わないのに、涼しくなり始めると蜂蜜の瓶にスプーンを入れています。冬の寒さの中ではその消費量もピークになります。お菓子がわりにお茶受けにすることもあれば、なんでもないときにもペロペロ。
昨日、蜂蜜のストックを見たら8瓶もありました。主人がせっせと香港から運んでくれます。裏書きを見れば、南半球、北半球。あの国この国の蜂蜜を食べています。日本に帰って来て、日本の蜂蜜をいただきました。蜂蜜売り場もよく覗きます。蜂蜜と言われて思い浮かべる黄金色の透明な滑らかな液体、日本ならではの蜂蜜です。蜂蜜ですから採れる花の種類によってその味も香りも色さえも違います。その国にしかない花もあれば、気候的にその地域にしか咲かない花もあります。蜂蜜のラベルを読んでいるとそうしたことが見えて来ます。左から2番目の瓶はニュージーランドの蜂蜜です。この国の南の島にしかない木、「KAMAHI」の蜂蜜だそうです。
日本の蜂蜜はさらりと癖のない蜂蜜がほとんどです。お安い蜂蜜は中国製の蜂蜜が混ざっています。以前、松の蜂蜜のことを書きました。真っ黒な蜂蜜でした。春に戴いた栗の蜂蜜も真っ黒でした。松はフランス、栗はイタリアの蜂蜜。色ばかりか香りも味も普通の蜂蜜からは程遠いものです。渋く、甘みはその渋みの後からやって来ます。やっぱりオレンジやレンゲやアカシアがいいなあとも思いますが、しばらくするとその黒い蜂蜜が食べてくなるから不思議です。
写真の両端はともにユーカリの蜂蜜、オーストラリアとスペインのものです。同じ木なのに所が変われば味も色も香りも違います。いつかラベルを見ないで何の蜂蜜か当てっこをしてみたいと思うほどです。この冬も世界中の蜂蜜が私の体を支えてくれます。