晴、6度、90%
60歳を過ぎて食べる量が減りました。もともと味の薄いものが好きでしたが、その傾向が強くなって来ました。お菓子作りも菓子型は小さいサイズばかり手元に残しました。お家で食べるおやつです。基本の生地にその時の気分で添えるものを変えたり、クリームを変えておやつにします。菓子型のサイズを小さくした時に基本の生地のレシピを作り替えました。小ぶりなロールケーキ、小ぶりなショートケーキ、小ぶりなシフォンケーキです。
ケーキを焼けば流しは洗い物でいっぱいになります。クリームを使えばボールの数も3つ、泡立ても3本。出来たら、洗い物も少なく簡単に作ろうと思います。ケーキの類は卵を白身と黄身に分けて作る「別立て」を用いています。別々に泡立てるのでボールの数が増えます。手始めに、ロールケーキの生地、スポンジケーキの生地を一つのボールで出来ないか試しました。こちらは簡単に、思うような柔らかさ、焼いた時の立ち上がりの高さが得られました。しめしめ。毎日食べるおやつですので、どこまでお砂糖、粉を減らせるかも試しました。
問題はシフォンケーキです。シフォンケーキはあの持ち上がりが決め手です。ふわっと大きく立ち上がらせるためにはしっかりした「メレンゲ」、白身を泡立てなくてはなりません。お砂糖の量も減らせません。最初一つのボールで作った時は、やはり量が出ませんでした。立ち上がらないのです。お砂糖の量の具合もあったと思います。繰り返し焼き比べてみました。キメの荒いシフォンケーキが焼けたこともあります。徐々に一つのボールで粉、お砂糖をやや減らしてもいつものシフォンケーキが焼けるようになりました。「これ!」と思うまでにはあと一息です。
パンにしてもお菓子にしても、買った方がお安いかもしれません。台所が洗い物でいっぱいになることもありません。すぐに食べれます。40代の初めでしたか、パン作りもお菓子作りも辞めようと思ったことがありました。どれもこれもうまく出来なかった頃のことです。プロではありません。食べるのはもっぱら私です。でも20代から細々と好きなレシピを見つけては続けて来たことを容易く辞めることが出来ませんでしした。
簡単でいくらでも食べれそうなケーキのレシピが出来そうです。もっとおばあちゃんになっても泡立て機を持て台所に立つことが出来ます。年齢とともにレシピを作り変えることがあるなんて、若い頃には思いも付かなかったことです。