大雨、9度、90%
コロナ禍で、各神社は年末の初詣の準備をしていると聞きました。確かに年初の初詣の人混みは異常です。「護国神社」に電話で問い合わせると、社務所では来年のお守りや破魔矢を既に扱っているとのことでした。車で10分ほどのところですが、道は車の渋滞が出来るほどに人出があります。自宅で静かにと言っても無理なこの季節です。
人の少ないお神社は幹線道路に挟まれた中心部にあるのに、静寂をたたえています。大きな木立、道向こうには私が毎朝走る「大濠公園」が控えて、その横は「福岡城跡」です。すっかり初詣の用意ができた境内を砂利の音を感じながら本殿に向かいます。「こんな静けさの中でのお参りが本来のお参りの姿だわ。」などと心が呟きます。
家の内も外もたくさんのことがあったこの一年でした。孫娘が無事に小学に上がりこうして訪ねて来ていることと遠くで帰宅できずに働いてくれている主人への感謝の気持ちで手を合わせました。 社務所では干支の一刀彫りと孫娘のお守りをいただきました。
その足で市内を東に抜けて「志賀の島」を目指しました。小学校の教科書にも出てくる「金印」が発掘された海に突き出た半島のような島です。西の博多湾の内海とは違い空の広がり海の荒さが日本海です。暖かく風も少なく人の気配もほとんどありません。お参りがあったのでココさんはお留守番でした。子供はどこに行ってもすぐに遊びを思いつきます。孫娘、「石入れをしようよ!」「石入れ?」今年の運動会で覚えた「玉入れ」の競技の石入れ版です。砂浜に円を書いてその中に集めて入れた石の数を競います。孫娘の指示で必死で石を集める私たちでした。もちろん優勝は孫娘でした。 人もいない砂浜です。「マスクを外そうよ。」と私。思い切り海の空気を胸いっぱいに久々の開放感でした。
神社の静けさ、海と空の広がり、いつもの年末とは違うゆっくりした時間が流れます。雪予報が出ていた福岡地方ですが、雨で終わりそうです。今日は気温の上がらない寒い一日になりそうです。孫娘にも福岡の海が記憶に残ってくれることと思います。