チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ピカリリ (イギリスのピクルス)

2023年10月26日 | 庭仕事

晴、14度、82%

 40年近く前渡った香港は当時はイギリスの統治下でした。英国人居住者も多く、近くのスーパーにもイギリスからの瓶詰め、缶詰、調味料が並んでいました。黄色い液体の入った瓶詰め、野菜が入っているのでピクルスとはわかりますが、ピクルス液は綺麗な黄色です。色に惹かれて買ってすぐに食べてみました。それが「ピカリリ」。

 先日から読んでいる本はイギリス人女性作家の本です。ピクニックに出かけるところを読んでいると「ピカリリ」が出てきました。自家製の「ピカリリ」を荷物に入れています。懐かしく、昔食べた「ピカリリ」の味と香りが戻ってきました。長く住んだ香港は1997年、中国に返還されて以降、イギリス人は減り、近くのスーパーに「ピカリリ」消えました。高級食材店では売っていましたが、長く食べてない「ピカリリ」です。

 「ピカリリ」はイギリスがインドを統治下にしていたことから作った、カレー風味のピクルスです。黄色いピクルス液はカレーの香辛料「ターメリック」です。そしてもう一つ、「イングリッシュマスタード」の黄色でもあります。鮮やかな黄色のピクルス液はトロリと粘りがあります。野菜は「カリフラワー」は必須、記憶を辿れば「ペコロス」小さな玉ねぎも入っていました。自家製「ピカリリ」を作ります。

 近くで手に入った野菜、「カリフラワー」「きゅうり」「普通の玉ねぎ」を用意しました。甘酸っぱい記憶があります。「ターメリック」と粉末の「マスタード」をたっぷり、とろみをつけるので「コーンスターチ」を入れてマリネ液を作り、一晩塩をして置いた野菜を漬けます。味が染みるようにまた一晩置きました。

 瓶の蓋を開けるとカレーと甘酸っぱい香りです。 茹でていないので、野菜は歯応えがあります。日本の米酢を使ったので酸味に角がありますが、40年前の「ピカリリ」の味です。

 小説の中ではピクニックに「ミートパイ」と一緒にお昼ご飯にしています。「ピカリリ」は付け合わせです。重めのミートパイに酸味と甘みのある「ピカリリ」、本を読みながら味を想像します。懐かしい味を再現してみました。

コメント
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