晴、10度、80%
「黒ポピー」の種を蒔いたのは2年前です。30粒ほど蒔いたでしょうか。発芽したのは4本、翌年の春に咲くこともあるそうですが、この4株は花を咲かせませんでした。2年目の春がやって来ました。株は3株に減っています。切り花で売られているポピーよりはるかに小さな株です。いく種類もあるポピー、花が咲く時期も違います。年が明けてから「黒ポピー」の鉢を私の目に付くところに移動させました。
葉っぱの中央に丸い花芽が出たのはふた月ほど前でした。花茎を伸ばしながら、花芽も膨らみました。一向に咲きません。「本当に黒い花かしら?」緑の花芽を見つめます。一昨日、一日外出、帰国していた主人とやっとデッキでお茶を。見ると風に揺れている黒い花が見えました。私、大歓声、主人何の事かわかりません。帰国中の主人に見て欲しかった花の一つです。私の興奮に主人も珍しい花だとわかってくれたようです。
小さな小さなポピーです。黒い花びらは柔らかく薄く、花芯は緑色の雄しべがそっと雌しべを包んでいます。細い花茎はいかにも華奢な花に似つかわしくカーブがあります。
昨日、香港に戻る主人を送りました。家に戻って、一息。「黒ポピー」が散っていました。まるで主人に見てもらうために咲いたかのような「黒ポピー」です。まだ数個花芽がついています。「黒ポピー」を見る私も緊張がほぐれました。「まだ咲くもんね。」
種蒔き、発芽、開花。巡る時間が大きな楽しみを連れて来てくれます。じっと開花を待つ時間が貴重に思えます。昨日友人から珍しい種が送られて来ました。「すぐに蒔いてください。忘れた頃に芽が出ます。」今日一番はじめの仕事は「種蒔き」です。
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