晴、8度、79%
義母が亡くなった朝、孫娘はその知らせと学校を休み福岡に来るためにいつもより早く起こされたそうです。知らせを聞いて泣いたと聞きました。「曽」の字のつく4人のうち孫が接したのは義父と義母だけです。義父に会ったのはまだ赤ちゃんの時、記憶にはないと思います。福岡に来るたびに義母と一緒に食事をしました。足元がおぼつかなくなった義母の手を引いて家まで帰ったこともありました。孫娘なりに義母への想いがあるはずです。
通夜では納棺される前の義母を家族が取り囲み、一人ずつ挨拶をしました。白い床に寝ている義母に嗚咽しながら取り縋る主人、孫娘はそっと頬や額を撫でました。床に寝ている義母の横に添い寝までしました。9歳で人の死は初めての経験です。葬儀での焼香も前の人の見様見真似でやりました。お骨を拾う時も周りの大人を見ながら大きな箸を使って拾いました。その様子にこの子の記憶に義母の死がどんな思い出になるのかと、感慨深く見守りました。
葬儀では黒いワンピースを着ましたが、外は結構な寒さでした。上に羽織るものが黒でなかったので、急ぎ私のマントを着せました。 少し丈が長いけど十分私の服が着られるほどに成長しています。日曜日に東京に戻る予定です。葬儀の後の二日間、庭の「蜜柑」を切ったり、 「レモン」を切っり、 ココと遊んだり。レモンの木を見上げていた孫娘が手を伸ばして「レモン」を摘みました。
老いたものが逝き家族が少なくなりましたが、いずれはこの孫に子供が出来ます。命のバトンは代々繋がります。ここ数日、ふと気が滅入ることがありますが、その時孫娘の存在を思うと続いていくもののありがたさを感じずにはいられません。
義母と孫娘、私にはワンクッション置いた血の繋がりです。小さい頃義母の手を引いたことを覚えています。二人が手を繋いだ様子は私は記憶に鮮明です。手と手の繋がり、血の繋がり。私は義母からもらったものをこの孫娘に残すのが役目です。
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