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毎日3、4時間は「プライムビデオ」を見ながらチクチクと刺繍をしています。非常に細かい麻の目を刺すので実際には「プライムビデオ」を聞いています。手元から目が離せません。ラジオドラマを聞いているようなものです。
耳から入ってくる表情を伴わない俳優たちの「声」はいろんなことを教えてくれました。馴染み深い俳優たちの「声」は誰のものかすぐにわかります。身近な人でないのに「顔」認証どころか「声」認証ができます。役者によっては役柄で「声」のトーンを変える人もいます。「ニコール・キッドマン」などテンポも高さも「声」の質まで別人のように使い分けています。でもちゃんと彼女だと画面を見ずにわかります。一方、声を変えずに役をこなす「ダイアンキートン」は少しせっかちな話し方で役を作っています。「リーザウェザースプーン」もそんな役者の一人です。
好きな俳優たちの「声」を聞きながら表情を想像しながらチクチク。一つ発見がありました。「声」も歳をとるということです。どこがどうというわけではないのに明らかに「声」も歳をとるのだと気付きました。「八千草薫」さんの声で気付いたのです。話し方も声の質も耳にすれば彼女だとわかります。ところが晩年の「八千草薫」さんの声は艶は失われていないのに年齢を感じる「カスレ」が声に出ていました。
もともと「カスレ」た声の「レニーセルウィガー」は役によって声を変える一人です。彼女はまだ若いので「声年齢」は感じません。「声」で演技ができる役者です。この先、どんな風に「声」が変わっていくか楽しみな役者さんです。
「声」には艶が必要です。艶のある「声」は耳に落ち着きます。艶は色気にも繋がります。男優の艶のある「声」を聞くと手を止めて画面を見てしまいます。若い頃から変わらぬ艶のある「声」の持ち主は「メリルストゥリーブ」です。鷹揚な話し方は早口でも変わらずまろやかの声の持ち主だと感じます。お歳が行った現在、トーンに重さが感じられますが、私には艶やかな声に聞こえます。
チクチクしながら「声」の老化を考えていました。自分の声も随分と老けた「声」に変わっているでしょうに。耳に返ってくる自分の「声」には無頓着です。
同じ歌手が同じ曲を歌っていても、年代によって声が違ってきてます。
私は若い頃から自分の声にコンプレックがあります。
真奈さんの声は若々しく溌剌として元気をもらっています。
八寿子さんのお声は嫋やかよ。
声も歳をとるけど話し方も歳をとる気がします。要注意ですね。