雨、10度、84%
「マコデス」という小さなランを養い始めてふた冬越しました。「オーキッドジュエリー」と呼ばれる花よりも葉の美しさを楽しむ蘭です。わずか5センチほどの蘭です。葉の葉脈が美しく、上手く育てると花も付けることがあるそうですが我が家の「マコデス」は花を付ける気配がありません。
蘭専用の土に植え付けるのが一般的ですが、私は青い苔と一緒にガラスのドームに入れて育てています。苔も大好きな植物です。一年を通して同じ場所にこのドームを置いています。冬は我が家で一番寒い部屋です。全面に開いた窓からは朝日が差し込みます。日を受ける緑のガラスのドームは美しいと思います。
養う、育てるなんて大袈裟な事を言っていますが、実は手のかからない「マコデス」です。ドームの蓋をしてそのまま水もあげずに放ってあります。時折ドームの内側の水滴を拭ってやるくらいです。水滴を見ると中の「マコデス」も苔も息をしてるなあと安心します。
春先には新しい芽を吹き、古い葉っぱは脱色して枯れ落ちます。ちょうど今その端境です。 古い葉っぱを持ち上げると新芽が顔を覗かせています。苔の中にうずくまるようにいる「マコデス」の周りに小さなシダや細い葉っぱが出て来ました。私が植えたものではありません。おそらく苔の中に眠っていた植物たちです。「マコデス」には申し訳ありませんが共存してもらっています。
「マコデス」の緩やかな姿は気持ちに余裕をくれます。手入れはしませんが毎日このドームを覗きます。実はこうした小さな蘭をたくさんガラスの瓶に閉じ込めて眺めていたいと思うのですが、小さな蘭を扱っているお店も少なく希少なもののようです。
暑い夏も寒い冬も同じ場所にいます。ドームの中は小さな緑の宇宙です。
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