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先日、美術館で西洋絵画を観ていると日本のカレーの匂いがします。匂いの元を手繰れば、階下にある喫茶店です。早朝走っていると、どこかのお台所からこれまた日本のカレーの香りがします。「こんなに朝早くからカレーを食べるの?」と思います。カレーが大好きな国民、日本人です。その匂いにつられて日本のカレーが食べたくなりました。
固形のカレールーを使ってカレーを作ったのは、母が亡くなった時に主人にカレーを作り置きして出かけて以来です。香港でも地元のスーパーで日本の固形カレーが買えるようになっていました。今回スーパーに行って、さてどれを選ぼうかな。思ったほど新製品の固形カレーはありません。ゴールデンカレーの辛口を選びました。
いただきものの里芋があったので、里芋入れるつもりです。お魚売り場を覗くと新鮮な小さなイワシが上がっています。奥からお兄さんが、「お刺身にしてあげようか?」と声をかけてくれました。これで決まりです。新鮮なイワシなら臭くないはずです。家に帰り、イワシの頭と内臓を取りました。姿のまま柔らかく煮た里芋に合わせました。お魚ですから、長く煮る必要はありません。思った通りイワシの臭みは感じません。里芋のねっとり感が後を引きます。大きなイワシでもカレーに入れると臭みは消えるかしらと思うほど、さっぱりと美味しいイワシのカレーでした。
それにしても思い立ったらすぐ食べられる固形カレーは便利です。しかも好きな具材を入れることができます。まだ半分カレーの素が残っています。そこで昨日は、冷蔵庫の余り物を入れました。椎茸、グリーンピース、イカにエビ。さっと椎茸とグリーンピースを煮て固形カレーを入れました。カレーが解けた後にイカとエビを入れます。火の通りすぎは美味しくありません。 何を入れてもドンと受け止めてくれるカレーの素です。
カレーの素はお味が完全に出来上がった調味料です。今回、手を加えずにただ具材を煮ただけです。それでも美味しい。そしてこの日本カレーに合うのはやはり日本のお米のご飯だと思いました。