おはようございます。熱海二拍目、そこからのスマホ投稿です。
院展がもう100回を迎えるという。是非、9月1日の初日に行こうと思っていたが、他の用事と重なり、二日目となった。いつもは、いきなり、感想文に入っていくが、今回は区切りの年なので、主催者のご挨拶をまず載せませう。
「院展」の名で親しまれている日本美術院は、明治31年(1898年)、東京美術学校長を退任した岡倉天心の指導のもと創設された日本画の研究団体です。天心の没後、大正3年(1914年)、横山大観らによって再興、以後一世紀に渡り近代日本画の発展に大きく寄与してきた「院展」は、今年再興第100回展を迎えます。本展では、日本美術院同人をはじめ、招待・無鑑査を含む入選作を合わせた計105点を一堂に展覧すると共に、再興第100回を記念し、再興第39回から本展までの全作品集表紙絵計62点を特別展示いたします。
第一室に同人の作品が12点ほど並ぶ。大御所だけあって、見応えのある作品ばかり。作品の脇に画家のコメントも載せられている。100歳を超えられた郷倉和子の作品は”宙と共に”。100回院展になんとか出展できて、うれしいというコメントが。たしか片岡球子も100歳で出展されていた。若い時からのフアンであった、後藤純男もいいお年になられているはず(ぼくもいい年だから)。キャンバスは小さくなっていたが、お得意の寺社、”緑映大和”で元気いっぱい。
同人の作品は、三部屋に分かれていて、田淵俊夫の”渦潮”や手塚雄二の”不忍”は7室に展示されている。図録は買わない主義なので(笑)、絵ハガキになっている同人の作品を3枚ほど買う。
西田俊英 森の住人 巨大な樹木が生い茂る太古の森をさまよい、洞窟に。そこから覗いた風景。
梅原幸雄 夕桜 奈良、仏隆寺の望月桜、900年の樹齢。恋人に会いにいくように、二年間、通ったという。美人は桜の精かも。
高橋天山 雪月花 永年描いてみたかったテーマだという。もっと増えてほしい、こうゆう絵。
同人以外の作品でも、風景画、人物画で惹かれるものがいっぱいあった。院展の展示会場は、まるで森のよう。一つひとつの作品が、人工ではなく、自然に生えてきた木のよう。だから森の中をさまよっているような、とてもいい気分。
石村雅幸(無鑑査)道守、大樹を描き続ける画家。今年はスタジーの命を描く。手中道子は葉月の森、雑木林の光がうつくしい。
素晴らしい展覧会だった。
あの日は上野動物園にも行った。動物だけでなく、木々の風景もよかった。