八月歌舞伎で七之助の女形を見たあとは、九月歌舞伎で染五郎の女形(笑)。幕見で”秀山祭九月大歌舞伎”昼の部の”紅葉狩”だけをみてきた。
幕が開くと、真っ赤な紅葉だらけの美しい景色が現われる。あとで気付いたのだが、菊もところどころに。これだけで、もう、うっとりしてしまう。華やかな舞台美術をみるだけで、もう、入場料の元をとった気がする。とくに今回は一幕、1200円だし(汗)。
ここは信濃の国、戸隠山。紅葉狩りにやてきたのは、従者を伴にした平維茂(松緑)。すでに宴を開いている、うつくしい着物姿の女たちに誘われて、その仲間入りする。女たちの舞を見ながら酒酌み交わす。そして、待ってました!染五郎(更級姫)が登場。身を乗り出すが、なにせ4階、急なことでオペラグラスも持参していない。だから、七之助のときと違って、美人かどうか直に確認できない。ただ、遠目美人であることは確か(爆)。そして、維茂の前で見事な踊りをみせる。そのうち、維茂も従者もいねむりをしてしまう。染五郎の踊りは、途中から激しさを増し、ついには姿を消す。
そこに現れた山神。高麗屋!と声が飛ぶ。かわいい姿で役者は松本金太郎とある。あとで、染五郎の長男と知る。まどろむ松緑に、更科姫の正体を明かす。実は戸隠山の鬼女だという。鬼女といっても、今、話題のネットで不正をみつける、暇があり、調査能力のある既婚女性(きじょ、鬼女と呼ばれる)のことではない(爆)。正真正銘の鬼女。
目覚めた維茂の前に、鬼女の正体を顕にした更科姫が現れる。一天にわかに掻き曇る。暗くなった紅葉林の中で、二人の立ち廻りがつづく。竹本、常磐津、長唄の三方掛合。
そして、ぱっと舞台が明るくなり最終盤。維茂が鬼女を松の大木の上に追い詰める。ここで、互いが見得。幕が下りる!
大拍手。
舞台撮影はできないので、代わりに中島千波の紅葉の緞帳でがまんしておくれやす!
配役
これもみたいのう。いょう!玉三郎!
。。。。。
東京に行ったら、歌舞伎座前の岩手県アンテナショップで、おさしみワカメを買ってきてねと言われていた。ちょうど二つ目の演目の幕見チケットの列が動き始めていたので、つい、買ってしまった(汗)。一時間程度だし、あとの予定も問題なしと踏んだので。
そのあと、両国へ出て、秋場所のチケットを買う。わずか4,5日目の椅子席に数席、空きがあるだけという相撲人気にびっくり。白鵬、稀勢の里戦が予想される12日目を狙ったのだが、5日目で手を打った。こんなことは初めてでんがな。
赤が満席のしるし。
そのあとは、ここ、えど博。
歌舞伎、相撲、江戸と和風な一日となった。