気ままに

大船での気ままな生活日誌

染五郎の紅葉狩 (秀山祭九月大歌舞伎) 

2015-09-05 14:16:58 | Weblog

八月歌舞伎で七之助の女形を見たあとは、九月歌舞伎で染五郎の女形(笑)。幕見で”秀山祭九月大歌舞伎”昼の部の”紅葉狩”だけをみてきた。

幕が開くと、真っ赤な紅葉だらけの美しい景色が現われる。あとで気付いたのだが、菊もところどころに。これだけで、もう、うっとりしてしまう。華やかな舞台美術をみるだけで、もう、入場料の元をとった気がする。とくに今回は一幕、1200円だし(汗)。

ここは信濃の国、戸隠山。紅葉狩りにやてきたのは、従者を伴にした平維茂(松緑)。すでに宴を開いている、うつくしい着物姿の女たちに誘われて、その仲間入りする。女たちの舞を見ながら酒酌み交わす。そして、待ってました!染五郎(更級姫)が登場。身を乗り出すが、なにせ4階、急なことでオペラグラスも持参していない。だから、七之助のときと違って、美人かどうか直に確認できない。ただ、遠目美人であることは確か(爆)。そして、維茂の前で見事な踊りをみせる。そのうち、維茂も従者もいねむりをしてしまう。染五郎の踊りは、途中から激しさを増し、ついには姿を消す。

そこに現れた山神。高麗屋!と声が飛ぶ。かわいい姿で役者は松本金太郎とある。あとで、染五郎の長男と知る。まどろむ松緑に、更科姫の正体を明かす。実は戸隠山の鬼女だという。鬼女といっても、今、話題のネットで不正をみつける、暇があり、調査能力のある既婚女性(きじょ、鬼女と呼ばれる)のことではない(爆)。正真正銘の鬼女。

目覚めた維茂の前に、鬼女の正体を顕にした更科姫が現れる。一天にわかに掻き曇る。暗くなった紅葉林の中で、二人の立ち廻りがつづく。竹本、常磐津、長唄の三方掛合。

そして、ぱっと舞台が明るくなり最終盤。維茂が鬼女を松の大木の上に追い詰める。ここで、互いが見得。幕が下りる!
大拍手。

舞台撮影はできないので、代わりに中島千波の紅葉の緞帳でがまんしておくれやす!

配役

これもみたいのう。いょう!玉三郎!

。。。。。

東京に行ったら、歌舞伎座前の岩手県アンテナショップで、おさしみワカメを買ってきてねと言われていた。ちょうど二つ目の演目の幕見チケットの列が動き始めていたので、つい、買ってしまった(汗)。一時間程度だし、あとの予定も問題なしと踏んだので。

そのあと、両国へ出て、秋場所のチケットを買う。わずか4,5日目の椅子席に数席、空きがあるだけという相撲人気にびっくり。白鵬、稀勢の里戦が予想される12日目を狙ったのだが、5日目で手を打った。こんなことは初めてでんがな。

赤が満席のしるし。

そのあとは、ここ、えど博。

歌舞伎、相撲、江戸と和風な一日となった。

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秋の月 秋の虫

2015-09-05 08:50:00 | Weblog

おはようございます。朝なのに夜の話。昨晩、家内が寝る前、月が出てるわよ、という。東の山からのぼってきた月がほぼ半月になって、こうこうと輝いている。久し振りに、二日前の朝みたお月さんがこれから膨らむものと思い込んでいたが、そうでなく、細らせていたのだ。天文台の”月の出入り”をみると、9月4日の月の出は22時2分となっていた。ぼくらは22時50分にみている。そして、暦を調べてみると、今日、5日が下弦の月で、13日(日)が新月で、部分日食で秋場所初日(笑)、20日が彼岸の入りで、21日が敬老の日で上弦の月、22日が金星の最高光度、23日が秋分の日、そして、中秋の名月が27日で、28日が満月で皆既月食とのこと。たのしい秋の月。いいお天気でありますように。

やはり、昨晩のこと。晩酌をしているとき、ふと、耳に入ったかすかな虫の鳴き声。チッチチッチチッチ・・・・チッチチッチチッチ・・・あれ、カネタタキだ。ベランダに出て鳴き声の元を探る。すると、どうも室内のようだ。それも引きガラス戸のサンの当たり。チッチチッチチッチと耳元でささやくように鳴くが姿がみえない。これから、毎日、鳴いてもらえれば、うれしいこと。それにしても、マンションの七階まで、どうやって来たのだろうか。ぼくの衣服にくっついて?ベランダ伝たいに?ぼくの散歩道では、蝉の声はぐっと少なくなって、もう秋の虫が主人公。たのしい秋の虫。

数学者の藤原正彦さんの随筆だったと思うが、外国人を自宅に招待したが、庭で奏でられる秋の虫の声を騒音としか感じていなかったらしい。(これは別の本だったかもしれないが)、中秋の名月の夜、外国人を交えた懇親会をしていたときのこと。月の出がはじまったとき、日本人だけが庭に出て、外国人は何がおこったのかと、きょとんとしていたという話。

秋の月、秋の虫の声を愛でるのは日本人くらいかもしれませんね。

下弦の月にあと一歩

秋の虫の声が聞こえてきそうな・・・ 

カネタタキの鳴き声、聞いてみませんか。

コメント (2)
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