秋場所13日目。今場所随一の大一番。優勝争いのトップをいく照ノ富士に対戦するのは、稀勢の里。もし、稀勢が勝てば、照に一差となり、逆転初優勝の目も出てくる。わくわくどきどき。
さあ、いよいよ対決!両雄、土俵に上がる!
時間いっぱい!立った!右のど輪で起こして、得意の左四つ。
照のすくい投げをこらえて、前に寄る。そして、崩れる照を寄り倒す。バンザイ!バンザイ!バンザイ!!!
照、仰向け!連敗のショックか、なかなか立上がれない・・・どうも、怪我をしたようだ。
付け人の肩を借りて退場・・・明日は大丈夫か
今日の稀勢の勝利は特別な価値がある。これで照と一差となり、明日、稀勢が鶴竜を破り、照が豪栄道豪太郎に負ければ、三者が千秋楽を前にして、同星で並ぶことになるノダ。稀勢は鶴竜には対戦成績で優位だし、照は今日の怪我の影響で豪太郎に負ける可能性は高くなっている。2日前は考えもしなかった、稀勢の逆転優勝の目が出てきたのだ!
12日目の照撃破をみて、栃煌山を相撲界の五郎丸と讃えたが、今日の稀勢はW五郎丸といっても良い快勝だった。W杯ラグビーのスコットランド戦の、前半戦終了間際にあわやトライを決められるところを、五郎丸のタックルが、追加点を阻止した。照の優勝を”トライ”に例えて、果敢にタックルして阻止した両力士を讃えたい。
稀勢の里はW五郎丸!
鶴竜も2敗を死守。横綱初優勝に夢を繋ぐ。豪太郎は7敗、あとがない。
最高の秋場所になりそうな気配。今度こそ・・・