山種美術館の開館50周年記念特別展、”江戸絵画への視線/岩佐又兵衛から江戸琳派へ”も、そろそろ閉幕である。あやうく見逃すところだったが、滑り込みセーフで見てきた。山種フアンのぼくには、お馴染みのものばかりだが、暑中お見舞い申し上げてきた。又兵衛さんからはじまって、抱一、基一の江戸琳派の作品がずらり。
今回は山種さん、たぶんはじめての試みだと思うが、写真撮影可能なコーナーを設けてくれた。展覧会はこうでなくちゃ、だって、現代はブログやツイッターの時代、現場写真があるとないとでは、発信力がゼンゼン違うもの。というわけで、まずそのコーナーからご紹介しましょう。
槇楓図(伝宗達)↓
秋草鶉図(酒井抱一)
四季花鳥図(鈴木基一)
松秋草図(土佐光吉)
これだけで十分満足という方が多いと思いますが、撮影禁止のエリアのも、いくつか。岩佐又兵衛の”官女観菊図”。旧金谷屏風の一つ。福井の豪商金谷家という旧家にこの屏風絵は伝来した。現在、福井県立美術館で岩佐又兵衛展が行われているが。ここで金谷屏風の10図が展示されている。行くつもりにしていたが、とうとう行けなくなってしまった。舟木本や山中常盤物語絵巻など名品も一堂に会している。残念無念。
官女観菊図(岩佐又兵衛)↓
本展のみどころの一つに、近年の所蔵になる伊藤若冲《伏見人形図》や鈴木其一《牡丹図》をあわせた公開は史上初。50周年ならではの貴重な機会をお見逃しなく!とあります。ちらしに伏見人形図が載っていますのでごらんください。
その他は省略。
このあと、日比谷線で神谷町へ。ホテルオークラの秘蔵の名品展へ。ここも閉幕が近づいていた。次回にお送りします。