こんばんわ。
コロナ退散妖怪アマビエが現れて以来、我が国の日毎のコロナ感染者数は減り続け、ついに39県が緊急事態宣言を解除するまでとなった。残すは首都圏、関西エリアと北海道だけとなったが、先発投手アマビエも疲れてきたようなので、そろそろ、助っ人がほしいところ。ちょうど、セットアッパーとクローザーに起用したい大物妖怪が二人、現れました。これで、日本軍の勝利は確実!
野球でいえば今は、8回表、コロナ軍の攻撃がはじまったところ。セットアッパーに登場するのは、この投手。人呼んで、ヨゲンノトリ。頭が二つある鳥で、江戸時代、山梨県市川村(現山梨市)の名主の喜左衛門が記した”暴瀉病流行日記(ぼうしゃびょうりゅうこうにっき)”にその来歴が書かれている。それによると、この妖怪が加賀国白山に現れて、こう言った。来年の8、9月頃、世の中の人が9割方死ぬという難が起こる。それについて、我らの姿を朝夕に仰ぎ、信心するものは必ずその難を逃れることができるであろう、と。アマビエと同じようなことを言う。
ヨゲンノトリという名前は山梨県立博物館が名付け、ツイッターで知らせた。今や、人気はアマビエに迫る勢いで、コロナ軍の強力打線を抑える力も十分にあると思う。
ヨゲンノトリ
暴瀉病流行日記(山梨県立博物館蔵)
人気にあやかってコロナ退治和菓子も。
そして、9回表にクローザーとして起用したいのは、まだあまり知られていないが、この神社姫。姫とはいえ、見るからに恐そうで、コロナの強力クリンナップも縮み上がり、手も足も出ないだろう。
神社姫とは。文政2年(1819年)4月18日、肥前国のある浜辺に、全長2丈(約6メートル)の、2本角と人の顔を持つ魚のようなものが現れた。それを目撃した者に向かい「我は龍宮よりの使者・神社姫である。向こう7年は豊作だが、その後にコロリという病(コレラのこと)が流行る。しかし我の写し絵を見ればその難を逃れることができ、さらに長寿を得るだろう」と語ったという(Wikiより)
神社姫(湯本豪一記念日本妖怪博物館蔵)
水木しげる妖怪博士もその実力を見込んで、彼の著書、日本妖怪大全に採用している。
これで、わが軍はコロナ軍に快勝することは間違いない。ただ、勝ったとしても、コロナ軍はこの秋か冬にも再挑戦してくるだろうから、わが軍も戦力補強しておかねばならない。今シーズン、無傷だった岩手県にはおそらく大物妖怪がいるはず。柳田国男の遠野物語を熟読し、岩手出身の大谷翔平クラスの実力のある疫病退散妖怪を探し出し、冬の陣に備えたい。
今日(5月15日)、東京は9人感染、一桁は3月以来。全国でも100人を切る。岩手はゼロ行進。ヨゲンノトリ、よく抑えているぞ。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
コロナ終息祈願の杉の青鬼(大津)