おはようございます。
今年はじめ、BUNKAMURAル・シネマで上映していた”甦る三大テノール/永遠の歌声”が近くの映画館に来ているというので家内と出掛けた。この映画館はいつも空席が多いのだが、この日はコロナ席(半数)ではあるもののほぼ席が埋まったのには驚いた。女性客が8割で、三大テノール歌手の人気のほどがうかがえた。
ひと月前にパヴァロッティ/太陽のテノール(2019、英米合作)を見ているが、その映画で主要な場面となった、ローマのカラカラ浴場で行われた三大テノールのコンサートに的を絞ったのが今回のドキュメント映画”甦る三大テノール/永遠の歌声(2020,ドイツ)”である。
その歴史的コンサートは、1990年7月、イタリア・ワールドカップ・サッカーで国中が沸騰する中、ローマ、カラカラ浴場で開催された。出演者は三大テノールと讃えられた、オペラ歌手ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、そして、ホセ・カレーラス。これは、カレーラスの白血病からの復活を祝う舞台でもあった。
映画では、このコンサートの準備段階から始まり、もちろんコンサートの主要な場面も映し出される。歌い始めがカレーラスで、ドミンゴと続き、パヴァロッティが”帰れソレントへ”をろうろうと歌う。そして、オペラの有名アリアが次々と。当日は、W杯決勝戦の前日、3位決定戦ではイタリアがイングランドに勝利したということもあり、3人で歌ったトゥーランドットの”誰も寝てはならぬ”(勝利を確信するという歌)には、観客は熱狂する。予定になかったアンコール曲を指揮者が急遽三人に指示する場面も面白かった。曲はオ・ソレ・ミオだったかな。もちろん、見事にまとめた。
予想以上の大成功で、これだけでは終わらなくなり、4年後のW杯ロサンゼルス大会ではドジャーズスタジアムで開催。大観客席が満席の大盛況。3人で歌うMy Wayに感動した観客席のフランクシナトラが立ち上がり拍手贈るシーンも。ニューヨーク・ニューヨークには嬉しそうな観客の顔、顔、顔。
パヴァロッティの葬儀シーンもあり、それ以降、三大テノールに代わるようなコンサートは永遠に開かれないだろうと、どなたかが解説していた。
【公式】『甦る三大テノール』世紀のトリオ!“三大テノール”が生まれた瞬間を切り取った本編映像解禁/1/8(金)公開
Bunkamuraル・シネマ1/8(金)より上映予定『甦る三大テノール 永遠の歌声』予告編
映画の帰りに、近くのいたち川を散歩。柳が青めり、おかめ桜が満開だった。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!