おはようございます。
江戸東京博物館で開催されていた古代エジプト展/天地創造の神話のつづきです。今日は、第2、3章と一気にいきます。一部を除き、写真撮影が可能でしたので、それらも載せたいと思います。”ぶら美”の漫画も使わせてもらいました。
第2章 ファラオと宇宙の秩序
宇宙の全体を支配する秩序・摂理(マアト)は、絶対であり、個々の人間が遵守すべき最も重要な規範・道徳としても考えられていました。人間社会のリーダーであるファラオは、社会の中でマアトを守り、実行する最高責任者でした。異民族の侵入やファラオに対する謀反といったようなマアトを揺るがす大きな事件に対しては、「善き神」であるファラオ自身が、強いリーダーシップをもってマアトを実践していくことが必要とされていたのです(公式サイトより)。
この章ではファラオ(王様)や女王の彫像がたくさん出てきます。
ハトシェプスト女王のスフィンクス像
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そして、この美術館の看板娘のネフェルティティ王妃の胸像の代理で来られた(笑)、彫像。ネフェルティティ王妃かその娘と言われている。
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ぶら美の映像から↓本像と王妃の胸像。ぼくは8年前にベルリンで王妃の胸像を見ている。
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こちらは娘さん(王女)の像。
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ネフェルティティ王妃の旦那さま、アクエンアテン王。宗教、政治、美術などを一新し、遷都もした革命家。死後、非難を浴び、体制は崩れる。息子はツタンカーメン。
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ほかにもいろいろ。
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第3章 死後の審判
死者は、墓地の守護神でミイラ作りの神でもあるジャッカルの頭をしたアヌビスにより、「二つのマアト(正義)の広間」に導かれます。ここで死者の審判が行われ、死者の心臓(古代エジプト人は考えたり思ったりする器官は脳ではなく心臓と考えていた)は天秤ばかりにかけられ、マアトを象徴する羽根と釣り合うか計られます。釣り合えば、生前、不正をおこなっていないと判断され、オシリス神の元で再生と復活が保証された。
死者の書 冥福を祈り死者とともに埋葬された葬祭文書。死者の霊魂が肉体を離れてから死後の楽園に入るための道しるべがパピルスなどに書かれている。
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一場面
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死後の楽園は”イアルの野”で、そこでは、死後においても現世と同じようなナイル河の風景の中で同じように生活をするのが最高のことと考えられていた。
木棺(内棺)の装飾に死者の書が記されている。無事、イアルの野へ行かれるようにとの祈りが込められている。
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副葬品には死後の世界でも、現世と同様、働いてくれる人々の像が添えられる。
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うつくしいミイラマスク。
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オシリス神とイシス神も描かれている。
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プロローグは、オシリスの予言。ヌンから生まれた万物は、世界が終焉するとすべて消し去られ、ヌンに戻る。しかし、創造神アㇳウムと再生神オシリスが生き残り、いつか、また、新たな世の中がはじまる。
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古代エジプトの天地創造の神話をもとにした死生観など、興味深く見せてもらいました。
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それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!